小売業やサービス業を第三次産業と呼び、最近では新規ビジネスの中には第四次産業や第五次産業などと称するものもあるが、第一次産業にも第二次産業にも該当しないものが一括りにされて第三次産業と定義されてるという意味では、新しく生まれてるビジネスは全て第三次産業となる。
21世紀直前までの日本の就業者の属性の推移を見ると、高度成長以降の日本は第三次産業が急上昇してることが分かるとともに、戦争で社会生活がダメージを受けると、自然の恵みから恩恵を受ける仕事に従事する人が増えるということがよく分かる、逆にいうとできることがそれしかなくなったということでもあるだろう。
グラフの出典は下記のサイトから
http://www.research-soken.or.jp/reports/digit_arch/population03.html
働いてる人にとっては、どんな仕事であろうと大変で厳しい面があるので、どんなに仕事が楽しくても『仕事は遊びではない』と感じる。
一方で、第三次産業に占めるサービス業が増えれば増えるほど、お客は遊ぶためや楽しむためや快適のために商品やサービスを求めることになる。
お客のニーズを知り、理解し、リードするためには、お客が求めてるものに感情移入できた方が手っ取り早いし、第三次産業に従事してる方だってプライベートな生活では一人のお客になるという意味では、『仕事は遊びではないが、遊びや楽しみを追求する気持ちは重要だ』と行き着くはずだ。
コロナのせいで、遊びや楽しみの分野が大ダメージを受けてるが、戦争で第一次産業の従事者がグンと増えたような事態が再現すると考えてもピンとこない。
現代人は、遊びや楽しみに目覚めてしまっているからだ。
遊びや楽しみが必要だとは多くの人が感じているはずだが、その有り様は大きく変わっても不思議はない。
GoToキャンペーンをやるのやらないので一喜一憂が続いているが、この一喜一憂は、遊びや楽しみのためではなく損得勘定でだ。
そういう意味では、表面的には遊びや楽しみを求めてるようだが、その文化レベルはまだまだ低いと言えそうだ。
コロナ後の世界やWithコロナの世界などと未来を取り沙汰する話は多いが、遊びや楽しみという観点で未来を捉えることも意味がありそうだ。