羽田雄一郎議員がコロナに発症後急死した件は、春の志村けんさん並みのインパクトがあるように感じられる。
53歳という若さ、現職の国会議員であり、しかも父親は元総理という、世間の中での知名度は今ひとつでも、実際には特権階級に位置していたはずだと思えるからだ。
羽田雄一郎議員の死因には謎が多いのだが、キーワードとしては基礎疾患と言えそうな報道が多い。
基礎疾患という表現は指し示す範囲が漠然と広いが、ざっくりと限定すると太り過ぎや食べ過ぎに起因するものと喫煙飲酒や薬物などの影響を受けるものに絞り込めそうだ。
これらは、現代では自己マネージメントの問題だと捉えられやすいが、歴史を振り返ると、豊かさの追求の反映でもあるのだ。
日本では長いこと死因につながる病気で怖いのは、がん、脳卒中、心筋梗塞だと言われ続けていて、これらを総称して三大疾病と呼んでいて保険商品も出ていた。
経済成長が進み生活が豊かになると三大疾病以外のものも増え、その要因として運動不足なども加わり、それらも含めてカバーできる表現として成人病と呼ばれるようになり、さらに喫煙や飲酒なども要因として加わることで呼び名が生活習慣病になった。
つまり、基礎疾患の多くは生活習慣病であり、それは豊かさ病なのだ。
豊かさの変化は、経済的にはGDPなどお金の指標で語られることが多いが、命や健康という観点からすると別の指標が必要になる。
体重(kg)を身長(m)で2回割ると得られる指数であるBMIが、健康指標として最近は定着しているが、その推移を見ると。
男性は想像通りの変化をしてるのだが、女性に関しては予想外だった。
女性に多いと言われる骨粗鬆症があるが、データが収集され始めたのが比較的最近なので検索して得られるデータは1987年以降のものが多かった。
https://www.tyojyu.or.jp/net/topics/tokushu/Aging-and-Gender/kotsusoshoushou-kossetsu.html
少しこじつけ気味かもしれないが、女性のBMIが下降に転じたことが骨粗鬆症を増加させてるようにも感じられる。
例年の年末年始は正月太りが心配な時期になるのだが、今年から来年にかけてはどうなるのだろうか?
家で静かに過ごすイメージがあるが、それは体を動かさないだけで食事は活発になるとしたらいつも以上に太りやすいかもしれない。
もしかしたら未来や将来の心配で食事も喉を通らないかもしれない。
ここは一つ昔ながらの正月気分を味わっても良いのではないだろうか。
お正月とは、家族全員揃って神様(歳神様)を迎えるものだった。
これって、生きて新年を迎えられることを喜ぼうというものなのだ。
こんな時代だからこそ、『生きてるだけで丸儲け』という気持ちが大事なのかもしれない。