違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

意外と楽しめるテレビCM!?

毒舌で有名な毒蝮三太夫さんのおもしろい話が出ていたのが1月28日。

 

視聴者層の高齢化で番組打ち切り テレビは高齢者で稼ぐ方法を考えろ 毒蝮三太夫

全部が全部じゃないけど、いいCMってすっかり減っちゃった。今やCMからは流行語や流行曲も出てこない。要するに人の気持ちが動かないんだ。だからさ、経済と文化ってのは密接につながってるんだって、つくづく思うよ。

 

 

この記事とは関係ないだろうが、翌日の29日にタイムラインを次のようなツイートが流れていた。

 

 

 

 

それなりの理屈はあるようで、

 

 

 

 

しかし、期間限定なのだろうか?

 

 

電通が本社ビルを売却するという話の後で出てきたことと合わせて想像すると、想像してる以上にダメージは大きいのかもしれない。

 

東京オリンピックが開催されたとしても、会場を満員にすることも、国内からも海外からも観客を集めることも難しいとすれば、東京および首都圏のローカルイベントで終わるかもしれない。

 

東京オリンピックは、やってもやらなくてももはや儲かることはないだろう。

 

 

コロナ禍では、大枚を叩いて宣伝告知したいことや喚起したい需要は、どう考えても多くはないはずだ。

 

だからCM枠の安売りが起きることはある意味当然だし、タレントのギャラ削減も週刊誌ネタとして取り上げられてる以上に深刻なのかもしれない。

 

昭和の高度成長期だったらテレビを始めCMや広告宣伝は売り上げ増大に大きく寄与しただろうが、平成以降特に21世紀に入ってからは売り上げ増大を狙ってというよりも、広告宣伝費を払うから不祥事や不利な情報を報じないで欲しいという裏取引的な意味合いが強いなどと揶揄されるようになっていた。

 

スポンサーの悪口は言わないと言われていたテレビ業界だが、いつの頃からか企業の具体名をあげて辛辣なことを指摘する報道番組が増えていたが、それはCMを減らしたからの報復だったのかもしれない。

 

大手広告代理店の社員に上場企業や有名企業の社長や役員の子が多いのは、広告宣伝やイベントを獲得するための人質だからと言われてることによく似ている。

 

表面的な目的と真の目的という乖離が需要を支えていたが、広告宣伝が力を失い、企業もCM料を負担できなくなると、裏の目的や意味は消えてしまうのだ。

 

その煽りを喰うのはテレビ業界であり広告宣伝業界の方が大きくなる。

 

 

しかしながら、業界は伝統的に強気のプレゼンがやめられないようで、こんな話もあった。

 

 

 

 

テレビ局が世帯視聴率から個人視聴率へ評価の基準をシフトさせてる背景にはスポンサーのCM離れがあり、スポンサーのCM離れは費用対効果の悪さが如実だからだと想像できる。

 

だから、これまでテレビCMと縁がなかった企業や組織や商品がターゲットとしてアプローチされてるのだろう。

 

見慣れない会社や商品のCMが流れていたら、昭和だったら『これ、売れてるんだ』と勝手に思い込んでいたが、今だと『こんなの買う人いるのかな?』や『このCMで売れると思ってるのかな?』としか感じないのは私だけではないはずだ。

 

そう考えると、昨年の後半に鬼滅の刃とコラボしたコバンザメ的な商品が増えたのは、ヘタなCM流すくらいなら売れてるものにロイヤリティを支払ってブームに乗る方がよほど効果が見込めると考えた結果なのだろうという背景も想像しやすい。

 

 

コロナが招いた移動や行動の自粛が与えているるダメージは、表面しか見てないと不況や不景気を加速させてるだけにしか見えないが、見ようによっては化けの皮が剥がれているとも見えそうな気がする。

 

オレオレ詐欺の頃から、世は詐欺で溢れているが、テレビCMなど巧みなプレゼンで契約や実績の獲得が行われていた分野や業界も、実際の中身は詐欺同然だったと、一気にバレ始めたための現象の結果の、需要の減少に思えないこともない。

 

飲食や旅行や宿泊に関連した業種が最初にダメージを受けてるが、サブリースの破綻と同種の出来事に見えなくもないし、そんな状況を嘆いたり惜しんだりする姿は、地方のローカル線が廃止になる際に普段は利用しない人が惜しむ姿に似てるようにも見える。

 

 

これまでは、対策というのは表面を変えるだけで有効なことが多かったが、これからは根本の変化でしか対策できないと考えた方が良いのかもしれない。

 

特にビジネスに対するハウツーやノウハウは一掃するくらいが良いのかもしれない。

 

そうだとすると、本屋の書棚に並んでるビジネス書はブックオフの書棚と化しそうで、一冊100円なら暇つぶしに買っても良いけどとしか思えないものだらけになり、定価で買う人はただの〇〇と言われそうだ。

 

 

退屈でスキップするだけの存在になっていたテレビCMや様々な広告宣伝をじっくり見ながら、そこに今という時代が現れてるとするならば、意外と楽しめるかもしれないし、新しい発見や気づきが得られるかもしれない。