人がキラキラしたものに惹かれるのは何故だろうか?
キラキラするものには宝石のようものもあれば、人生もある。
いきなり人生のキラキラを語るのは難しそうだから、宝石のキラキラに目を向けよう。
一般的には男性よりも女性が多いだろうが、宝石に惹かれる心理とはどのように解釈されるのだろうか?
りりか:宝石って値段が高いのに買う人がいっぱいいるよね。どうして人はキラキラしたものに惹かれるんだろう?
先生:なんだろうね。カラスもキラキラしたものが好きだよね。本能なのかな?
りりか:カラスと同じかぁ。
先生:特にダイヤモンドの輝きには人の心を惑わせる力があるよね。そのヒミツは「屈折率」の高さにあるんだ。
りりか:屈折率?
先生:屈折率とは、光が物体の中を通るときの速度のおそさを表したもの。たとえば水中を通る光は、空気中よりもゆっくり進む。そのため、光は空気と水のさかい目で進路をかえるんだ。
ダイヤモンドはなぜキラキラ輝く? 人の心を惑まどわす「宝石」のふしぎ
何やら哲学的なニュアンスを秘めた屈折率というキーワードらしきものが出てきた。
キラキラしたものが、人の心を惑わせるものは、魅力的だからで、それゆえに良い意味での前向きなモチベーションにもつながれば、犯罪などの動機にもつながるはずだ。
何にキラキラを感じるかは人それぞれだし、その思いの強弱も人それぞれだろうが、そこに屈折率が関係してるのではという観点で捉えるとおもしろい気付きが得られそう。
そう思いながらニュースサイトを見ていると、これも屈折率が関係してるのではと感じられる話題が出ていた。
マツコ、老いに対する実感をコメント「50ぐらいになると、もう若さが羨ましいというよりは、死に近い」
マツコさんは、「美醜の問題だけで言うと、私もどうでもいい人」と話し出したが、「肉体的な衰え」となると、話が違ってくるという。
「もう、若さが羨ましいというよりは、死に近い。ああ人間ってこのままどんどん体が融通きかなくなってきて、最後は死を迎えるんだなっていうのが、なんとなく理解できるような、体に老いを感じ始めたのよ。もう50ぐらいになるとさ」
人生における屈折率の作用はダイヤモンドのようにさらなる輝きが加わるだけでなく、あったはずの輝きすら奪ってしまうこともあるはずだ。
人間は常に今という一瞬を生きているのだが、記憶があるがゆえに過去との連続性が屈折を生んでいるのかもしれない。
そうすると、未来を思考(志向)する意識とのギャップも屈折に繋がっても不思議はない。
上記のマツコさんの記事には、次のようなものもあった。
「高い基礎化粧品を買うより、老眼でシミ・シワが見えず、気にならなくなるまで待てばいい」
キラキラを求めて、屈折率の作用で生まれた価値観に一喜一憂するのが人間だが、全ては屈折率が生んだ錯覚だと理解できれば、憂えたり嘆くことは疲れるだけでバカバカしいと思えてくる。