違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

ダイエットと筋トレとアンチエイジングの関係?

ダイエットに関する記事を見ていて、ダイエットというジャンルは完全に確立して定着したなと思った。

 

果たしてどのような動きを見せているのだろうかと、GoogleTrendsで検索可能な2004年以降で見てみた。

 

 

Google Trends『ダイエット』2004年以降

 

 

このグラフの動きに現れてる動きを整理すると、

 

  • ざっくりと2004年以降関心は上昇し持続している

 

  • 毎年12月が関心は最低で、1月から上昇に転じ5月まで上昇し、その後下降するを繰り返す

 

  • 2018年と特に2019年はダイエットへの関心が下がっていた(気になるが、このブログではこれ以上触れてない)

 

 

この動きから想像する、新年の決意としてダイエットを掲げている様子が感じられるとともに、春にかけて新学期や新年度のスタートに向けてさらに関心が上昇しているのではと感じられる。

 

寒さが緩み始めるとともに身体を動かしやすくなってるようにも感じられる。

 

そして、暑さや湿度が高くなり、身体を動かすことに不快感が出始めると関心が下がるように見える。

 

昔は、男女ともダイエットは夏に薄着や水着姿が映えるためにやっていたように感じるので、年明けから5月頃までの上昇は、夏を意識してるようにも見え、6月以降で下がるのは、今からだと今年の夏には間に合わないという諦めの動きにも感じられる。

 

 

同じ人が毎年同じことを繰り返しているようにも感じられるし、一種の習い事としてするのが当たり前というテーマになったようにも感じられる。

 

最近ではダイエットは、健康のためにという動機で始める人も多いだろうが、もともとは美容を含めた自分の美意識が動機だっただろう。

 

美意識は、異性へのモテの意識でもあったかもしれない。

 

この美意識は、純粋に自分の内面から湧き上がるごく一部の人と、お手本やモデルに近づきたいという、理想が自分の外側にある大勢の人とに分かれそうな気がする。

 

 

理想の人に近づくための、日本でのダイエットの起源を遡ると、1960年台にミニスカートの女王として有名になったツイッギーに行き着くような気がする。

 

ほぼ同じ時期に、日本の芸能界にアイドルと呼ばれるジャンルが誕生していたのは偶然ではないかもしれない。

 

アイドルというジャンルの誕生は、応援するファンの心理にも影響を及ぼし、アイドルの活動をフォローするだけでなく、アイドルのファッションや髪型などを真似たいという心理を生んでいた。

 

やがて、体型もアイドルに近づきたいという気持ちが高まり、自分の心の中に高い目標を作るようになったことも繰り返されるダイエットブームの背後にはありそうな気がする。

 

 

 

最近では、ダイエットと筋トレがセットになってるように感じられる。

 

上記のGoogleTrendsに筋トレも加えて比較すると、

 

 

Google Trends『ダイエット』『筋トレ』2004年以降

 

 

なんとなくリンクしてるように見えないこともないのは、1年の中で12月が最も下がり、5月6月が最も高いという変動を繰り返してるという動きが似てるからだ。

 

ダイエットにしても筋トレにしても、自分の外側に理想形がある場合は、どこが終着点になるのだろうか?

 

そういえば、いつの頃からか女性だけでなく男性もアンチエイジングなんていって、見た目の若さに取り憑かれる人が増えてるように感じる。

 

まだ今のところダイエットと筋トレでは、ダイエットの方が主流のようだが、検索すると、アンチエイジングという切り口だと筋トレの方に分があるようなのだ。

 

ダイエットの延長線上に筋トレがあるというよりも、アンチエイジングという価値観の台頭で筋トレが伸びてるように感じられる。

 

しかし、両者に共通してそうなのがアイドルという偶像であったり、加齢への抵抗という無いものねだりであるところが、自分に夢中なのかそれとも他人に夢中なのかが不思議に感じられる。

 

 

人間は、純粋には自分自身のことではないことに夢中になり、終着点がない目標を持つという不思議な生き物に思えてくる。