ボーッとしながら犬と猫について考えていた。
例えば、犬を検索する場合、『いぬ』『犬』『イヌ』のどれが多いのだろうか?
犬の場合は『犬』だろうなと思い、Google Trendsで検索可能な2004年以降で調べてみると、やはり『犬』だった。
では猫の場合は、『ネコ』『猫』『ねこ』のどれが多いのだろうか?
犬の場合と違い、猫は拮抗するような気もする。
結果は猫だった。
意図的に使い分けてるというよりも、無意識のうちに変換キーを押していて、デバイス側が漢字を選択してる可能性が高いとは思えるが。
では、犬と猫ではどちらが多く検索されてるのだろうか?
この数年の世間の様子を見ると、猫が急上昇してるように感じられるが。
関連してるトピックやキーワードを見ると、2015年末をピークにする猫の盛り上がりにはゲームの影響が大きそうで、そこを修正すると最近は僅かに猫が関心度としては上回っているということだろうかと思える。
どうせなら犬と猫についてもう少し比較してみるかと思ったら、次のような記事があった。
犬と猫、どちらの専門誌がよく売れているのか…犬猫系雑誌の部数動向をさぐる(2020年10~12月)
この記事には、2012年以降の部数の変動が載っていた。
これを見ると、部数的には犬は減少が著しいことがわかる。
記事本文を読むと、部数の減少には出版社の事情も関係してるようだが、それを考慮に入れてもこの数年は猫人気の方が上回っていることは明らかだ。
犬が好きな人を犬派、猫が好きな人を猫派などと呼ぶが、それ以外にも性格が犬タイプか猫タイプかなど、人間の分類の基準として用いられる場合もある。
2018年の4月に実際に調査した記事があった。
調査の前提として、その当時の世相でも猫ブームの傾向はあったので猫派が多いだろうと予測しての調査だったことが本文からわかる。
犬派vs猫派対決!多かったのは… 2018 / 04 / 25
この調査では犬派が多いと出ているが、傾向の違いは浮かび上がっているようで、女性に猫好きが多く、男性の場合は年齢が高いほど犬派が多いと出てる。
わたしがフォローしてるYouTubeチャンネルに、赤ちゃんが産まれる1年前から生まれたばかりの子犬を飼い始め、その犬をお兄さんに見立てて、その翌年に生まれた娘の成長を伝えているものがある。
赤ちゃんの成長と犬の成長や関係性が生活を通して見れると、犬から学ぶものも多いなと思える。
昨年の末、養老孟司先生の愛猫まるが19歳を迎える前に亡くなった。
たびたびテレビで放送されていたので、猫のいる生活を感じさせてもらっていた。
性格や行動が対比されるくらい犬と猫は違うが、これは日本だけではないらしく、こんな記事もあった。
米キャロル大学の研究では、600人の大学生が「あなたは犬派と猫派のどちらですか?」「そのペットの最大の長所は何だと思いますか?」というアンケートに回答してから、パーソナリティーテストを行った。
その結果、犬派と猫派の共通点がハッキリと浮かび上がった。
まず、猫派と答えた学生は全体の11%で、理解力や感受性のテストでは犬派よりもスコアが高かった。また、猫好きの学生は犬好きの学生より内向的かつ非現実的で、自制心が低い傾向にあることも分かった。
それに対して、犬派と答えた59%の学生は猫派の学生よりも外交的で、ルールに厳しく傷つきにくい傾向にあった。
いろいろ検索しながら見てると、犬派や犬タイプの人と猫派や猫タイプの人が噛み合わない典型的な状況があるようで、犬派や犬タイプが良かれとフレンドリーに接してくることが猫派や猫タイプは苦手な場合があるのだ。
つまり、相手が猫派や猫タイプの場合は、空気を読むことが大事になりそうだ。
逆にいうと、犬型の組織に猫タイプの人が所属すると人間関係が苦痛になるだろう。
最近は、良い意味ではマイペース、悪い意味では協調性が乏しい猫タイプの人が増えているのかもしれない。
しかし、日本社会は犬型が基本だから噛み合わないことも増えてそうだ。
人間を犬タイプか猫タイプに分類すると、現場で起きてるややこしい人間関係トラブルが案外単純なルールの設定で解決しそうな気もする。
さて、あなたは犬派、それとも猫派?
わたしは基本どちらも好きだが、犬寄りの時と猫寄りの時に分かれることがあるのは実感している。