違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

ナッジの時代!

スマートウォッチで取得される自分のデータの多くは、なんとなく予想されていたようなものが大半だが、だからといって退屈な予定調和とは思えない。

 

予想されていた範囲に収まったデータの多くですら新鮮に感じられるのは、感覚的に理解していたものが視覚に訴えるように見える化されていたり、比較しやすいように数値化されて表現されるからだ。

 

なんとなく分かっていたものが見えやすくなったことに新鮮さが感じられるのは、そこにきっと新しい気付きがあるからだろう。

 

 

そう感じた時に、最近聞くことが増えたナッジがいっそう身近に感じられるようになった。

 

人間同士のコミュニケーションで、ことばを発することが憚られるシチュエーションなどで、肘で突っついて取るコミュニケーションがある、これがナッジ。

 

最近聞くナッジは、経済理論としてだ。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/ナッジ

ナッジ概念は、シカゴ大学のアメリカ人学者2人、行動経済学者リチャード・セイラーと法学者キャス・サンスティーンによる、2008年の著書『Nudge: Improving Decisions About Health, Wealth, and Happiness』において広められた。

 

 

わたしがスマートウォッチのデータから受けてる影響は、単なる一過性の一喜一憂だったらあまり意味がないが、そのデータにナッジが感じられるならばとてもありがたいものになるはずだ。

 

なんとなく分かるであろうナッジだが、言語明瞭意味不明瞭でもある。

 

 

受け身で聞くナッジには悪いイメージはないだろうが、ナッジを実践しようとするとすぐに壁にぶち当たる、特に、人に伝えようとしたり、広めようとする場合にだ。

 

その壁の存在が、ナッジの反対語を教えてくれる。

 

それはエビデンスであり証拠だ。

 

ナッジを活用する場合の拠り所は、深イイようでいて極めて曖昧な『〜だったらいいな』だからだ。

 

 

たまたまタイムリーな話題が流れていた。

 

 

WHOから突然の電話「新手の詐欺かと」…「ナッジ理論」で注目 3/29(月)

応対した尼崎市こども青少年課係長の江上昇さん(43)は明かす。「まさか、尼崎を世界レベルで扱ってもらえるなんて」

 

 

「望ましい行動に導く仕掛けです」。市道路維持担当係長の柏木洸一さん(36)が教えてくれた。

 

 

江上さんは「うまくいかないこともあるけれど、お金をかけずに成果を出せるのは、やりがいがある。人の心を動かす方法を考えていきたい」と語る。

 

 

〜〜余談〜〜

 

上記の記事は3月29日の昼見かけたものだが夕方には削除されていた、なにか不都合が生じたのだろうか?

 

 

〜〜余談終わり〜〜

 

 

しかし、良かれということばかりではないはずで、次の話はナッジの話として取り上げられてるわけではないが、わたしにはナッジの一種だと感じられた。

 

 

スマートウォッチの深夜の消費カロリーで浮気発覚 恋人とデータ共有で性行為がバレる?

女性はTikTokで、恋人の男性とともにFitBitを着けて日々、運動のデータを共有していたと話したという。FitBitは日々の消費カロリーや心拍数、体温などを管理するスマートウォッチである。データは本体だけではなく、スマートフォンにダウンロードしたアプリでも管理でき、アプリを介して友人や恋人などとデータ共有することも可能である。女性によると、恋人が出かけていたある日、恋人が午前2時から3時までの間に500キロカロリー以上を消費したというデータを受け取ったそうだ。『LADbible』によると、女性はTikTokの中で明言はしなかったものの500キロのカロリー消費は性行為によるものだと匂わせており、同記事はFitBitを共有したことによって浮気が発覚したと伝えている。

 

 

フェイクニュースに振り回されたことの悪影響として、時代は過剰なまでにエビデンスを求めるようになっているが、あらゆる分野でエビデンスがあるとされてることのほとんどは、数学や物理学で定理や公式として通用するような絶対性は持ち合わせてない。

 

 

これからの時代には、処世術としてのナッジが重要になるはずだ!