ニューヨークタイムズにおもしろい記事があった。
Trump shuts down his blog, frustrated by its low readership.
トランプ前大統領は1ヶ月前にブログを開設したが、あまりにもアクセス数が少ないためやめたと報じられていた。
Twitterでは大きなアクセスを集め、それなりの影響力を持っていたが、ブログではその影響力を発揮することはできなかったようだ。
Twitterや短文では強いメッセージ性をアピールできるのに長文だとそれが難しいとするならば、時代のせいかもしれないとも感じられる。
あるいは、ただ単に引退したり失脚した人にはもはや影響力もなく、世間の関心を惹く魅力などないということかもしれない。
どちらにしても、悲しい現実であるとともに、他人事ではないと身につまされる人も多いだろう。
アクセス数が少ないことに本人が嫌気を感じるくらいだから、世間では話題になることもないのだろう、ましてや日本語だとなおさらだろうが、Twitterを検索してみた。
どうやら集めたかったのはアクセス数よりもお金だったのかもしれない。
トランプが開設したブログで、早速支持者に寄付を募っています。スクロールすると、「毎月同額寄付する」とすでにチェックされています。これを気づかずに外さないと自動で毎月引き落とされます。 pic.twitter.com/sQQNKE7U16
— アメリカ政治 (@America_seiji) 2021年5月5日
お金に関しては、日本人とは違いフランクに話ができそうなアメリカ人ですら多分うんざりさせられているのかもしれない。
あるいは、見返りが期待できない人を応援する気はないということなのかもしれない。
ブログ開設時には、一部の界隈では戦々恐々に感じる空気もあったようで次のような記事もあった。
トランプが「ブログ」デビュー! 歯止めなき「攻撃の嵐」の矛先は? Newsweek 2021年5月12日
トランプの発信の仕方はツイッター使用時に「ツイッターストーム」と呼ばれたように嵐の勢いだ。
結局、私はトランプ氏のブログを見ることはないままで閉鎖されたのだが、どのように展開されていたのかというと、
トランプブログ見に行ってみたら、ただの1人ツイッターだった pic.twitter.com/rAljjdJyII
— イルミナ亭 (@mentholinusa) 2021年5月13日
という状態に感じたという方もいたようだ。
ちなみに、不満を感じるアクセス数とはどのようなものだったかというと、
【敗北者】ドナルド・トランプ氏、先月開設したばかりのブログをもう閉鎖 ペットの里親募集サイト以下のアクセス数にご不満だった模様 https://t.co/36PILMPJXG
— ツイッター速報〜BreakingNews (@tweetsoku1) 2021年6月2日
今日の教訓としては、何事も長く続けるためには自己満足が大事で、他人からの評価を求めたり高過ぎる目標を掲げたりすると挫折しやすい、となるのかもしれない。