違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

コロナワクチンを打ちたくない人に打たせるためには?

コロナワクチンを巡って、

 

接種するかしないかという議論は、

 

いまだに多い。

 

 

比較されるのがインフルエンザ。

 

インフルエンザのワクチン接種に関して信頼性に疑問を感じてる人はほとんどいないだろう、一度も打ったことない私ですら疑問には感じていないから、知人や身内がインフルエンザワクチンを打つというと、『気になるようだったら打った方が良いね』と賛同していた。

 

 

しかし、これがコロナワクチンとなると懐疑的になるのは私の性格のせいが一番大きいだろうが、歴史が浅いことも大きいと感じている。

 

そこで、インフルエンザワクチンの普及の推移はどうだったのだろうかと思い調べてみた。

 

日本では健康保険の対象ではなく自費診療になるからだろうか、いつ頃から接種が始まったのかの明確な時期は不明だったが、wikipediaによると普及は21世紀に入ってからだと感じられる。

 

 

さらに調べると、日本では2001年から高齢者への定期接種化の対象とされたこともあり、いろいろなデータが見つかった、定期接種化の対象は高齢者だが接種可能なのは生後6ヶ月以上。

 

次のデータは発表が2020年2月1日のもので、コロナが大騒ぎになる直前の時期のもの。

 

 

インフルエンザワクチン 接種率 推移

 https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=13945

 

 

 

上記の50%というのは高齢者の割合であって、全年齢を通算すると30%〜40%の数字になるようだ。

 

 

信頼性にあまり疑問を持ってないインフルエンザワクチンだが、自費であることを考慮しても普及は半数以下で留まっているのは日本人のメンタリティを示していそうだ。

 

 

以上を踏まえると、コロナワクチンが100%接種を目標に掲げていることがいかに特殊なことなのかがわかる。

 

と同時に、インフルエンザワクチンを接種する約40%の人にはなんの躊躇もないかもしれないが、残り約60%の人の中にはネガティブな思いがあったとしても不思議はない。

 

残り約60%が大きく分けて、

 

  • 接種した方が良いと思っている
  • 接種する必要はない、むしろ打ちたくないと思っている

 

の二つに分かれ、積極的に必要ない打ちたくないと思ってる人以外は接種予備軍になるのだろう。

 

 

今後、この予備軍の接種率を上げようとすると何らかのメリットやインセンティブという人参を鼻先にぶら下げるという戦略が登場する可能性は高い。

 

 

今のところインセンティブに関して動いているのは気が利いた民間企業のビジネス戦略としてだけに感じられる。

 

ソフトバンク、6月末めどにPayPayドームでワクチン接種実施へ FC会員も対象に

PayPayドームで2度の接種を終えた人に対しては、観戦チケットを半額で提供するなどの施策も検討している。球団は「安全安心で活気のある福岡PayPayドームでの試合観戦やコンサートなどの実現に向けて、福岡での新型コロナワクチン接種促進に協力いたします」としている。

 

 

おそらく高齢者の50%、全体接種率40%、それに若干のプラスαを見込んでの全体摂取率50%まではとんとん拍子に進むはず。

 

ここから先の伸びが鈍化すると、国策としてのインセンティブ(=接種しない場合のデメリット)が展開されるだろう。

 

そして、この策は来る衆議院選挙に有利になるように実行されるはず。

 

 

インセンティブとして、ワクチン接種者にGoToトラベルやGoToイートで特典を与えることが近いうちに発表されると見ている。

 

2021年の夏休みを楽しく過ごせたのは自民党のおかげだと思わせる必要があるからだ。

 

 

もしそうならなければ接種率は思ったほど上がらないままかもしれないと予想している。