昨夜のオリンピックの開会式、いろんな思いを持ちながら見た。
ネガティブな思いが先入観としてありながらも是々非々でと思いながら見ていた。
コロナ禍で無観客ということを考慮に入れると、高揚感をいたずらに掻き立てるような感じではない展開には不愉快さは感じなかった。
最も注目をしていたのは聖火の最終ランナーだった。
しかし、静かな展開が続くうちに徐々に退屈を感じ始めた、ずっと見続けるつもりだったが、放送時間を見て挫けた。
20時から23時30分までとなっていた、最終ランナーが聖火に火を灯すのはラストだよなと思ったらシャワーを浴びたり他に済ませることがあるなと思い以後は部分的にしか見てなく、22時過ぎからはラジオで開会式を聞きながらネットやTwitterを見ていた。
いつの間にか寝ていてはっと気づいたら0時前で開会式は終わっていた。
慌ててネットやTwitterを検索すると、私は勘違いしていたことが分かった。
開会式で走るのは最終ランナーの一人だけだと思っていたが、大坂なおみさんが最終ランナーだったという書き込みや、王さん長嶋さん松井さんが3人で走ったなどと出てくる。
映像で見ると印象的だったのは、満足に歩けなさそうな長嶋さんを松井さんが絶対転けさせるものかとガッチリサポートしている姿。
その他検索すると、天皇の開会の宣言で菅総理や小池都知事に粗相があったと出るので映像を探すと、天皇が宣言してる際に本来起立すべきところ座ったままで途中から起立するのだが、その起立する姿がお粗末過ぎたのだ。
コンセプトや演出の是非は体裁が整っていればあまり関係ないように感じられたし、長嶋さんを支える松井さんの姿は演出などではない強い思いが感じられた、これはこれで体裁を感じさせてくれた。
それに対して、天皇の開会宣言時の菅総理や小池都知事の姿は体裁が整わないどころか、とんだ馬脚を現(露)したなと感じられた。
ところで最終ランナーだった大坂なおみさんだが、その姿を映像で見ていて不思議なことにまるで感想が湧かなかった。
ポジティブでもなければネガティブでもなく、無感想だったのだ。
Twitterで検索すると賛否両論あるが、どちらも勢いを感じない。
その後寝て、今日になって目を覚ました後でGoogleTrendsで世界中で大坂なおみさんがどのように検索されていたか比較してみた。
過去1年の推移。
ご覧のように、世界ではそれなりの反響を得てることが分かるが、日本ではまるで関心を集めてないのだ、もちろん期間を最近一週間や1日にするとグラフは上がるのだが……。
世界に向けてのメッセージとしては大坂なおみさんという選択は間違ってなかったのだろうが、日本人に対してはまるでアピールしてなさそうで、これまた体裁の整わなさが感じられた。
ただ大坂なおみさんは聖火リレーに失敗したわけではない。
首相と都知事の体裁の悪さが日本人には大きく印象として残ったように感じる。
海外の方にとってはどうでも良い違いかもしれないが。
儀式においては体裁が整うことが、コンセプトや演出よりも重要だと感じられた。
東京オリンピックの第一幕の印象は覆水盆に返らず。