朝食を食べながらテレビを点けると『踊るさんま御殿』の今年の2月の再放送をやっていた。
その中で興味深い遣り取りがあった。
遣り取りに参加していたのは、さんまさんとゲストのヒカキンさんとヒロミさんと陣内智則さん。
話題はYouTubeの再生回数に関して。
ちなみに放送当時にこの遣り取りが気になった人のツイートを載せると、
ヒカキンから陣内へのYouTubeのアドバイス。企画よりもネタに拘り続けた方がいいんじゃない。素人のYouTuberは、プロの芸人のネタには勝てない、と。これ何でも当てはまる原則で奥が深い。
— 夢裕人@組織開発×メンタルトレーニング|独立研究者 (@tabibito_) 2021年2月9日
@hikakin
— 🐤ことり😎 (@lumiere_irisee3) 2021年2月9日
それと、陣内さんもヒロミさんもYouTube始めて、ネタは伸びるけど企画物は伸びない〜とかお話してるのが数年前ならとても考えられないことだからめちゃくちゃ感慨深かったです😭🙌
ヒカキンさんが頑張ってきたことが以前よりもっと沢山の人に認められて評価されているようで嬉しいです☺️✨
この遣り取りは陣内智則さんの『ネタをやるとそれなりに再生回数が伸びるのに、企画ものをやるとびっくりするくらい見てもらえない』という話から始まり、
それに対してヒロミさんも『オレもそう』と続いた。
上記のツイートはこの遣り取りを受けてのもの。
この傾向は単にYouTube談義に留まらず、現代という時代の空気に共通してるかもしれない。
だとすると、この遣り取りは現代を象徴してるとともに、『ニワトリが先か、卵が先か』を感じさせる。
すでに持ちネタや認知されたキャラが確立してる人や企業は、それを活かすことが最も効率的だということになる。
ここで重要なのは、旧い商品やサービスに拘れという意味ではなく、それらの商品やサービスに共通するキャラやコンセプトを活かすことが重要なのだということ。
新しい何かをスタートするにしても共通のコンセプトがあることを表現する必要があるのだ。
企画が当たったと評価されることの裏にあるキャラやコンセプトこそが本来は評価されるべきなのだ。
では、持ちネタやキャラが確立してない場合はというと、この場合は企画ものからスタートするしかないのだ。
知名度が高くブランドが確立していても新規の企画は上手くいかないのが現代だとすると、持ちネタやキャラとして認知されるまでは昔以上の茨の道の試行錯誤が必要になるのだ。
今や死語になったと思われてる『石の上にも三年』は、形を変えてより厳しさを増しているのだ。
ビジネス的な言い方だと0を1にする苦労となるが、単に時間を掛ければ良いわけではなく、愚直な継続と試行錯誤こそがキャラやネタの確立には必要なのだ。
こんなことを『踊るさんま御殿』に感じたことが新鮮だった。