時々、物欲の虫が疼くことがある。
最近だと、カメラ。
大した実力もなければ、取りたいテーマが確立してるわけでもないし、特別な機材遍歴があるわけでもない。
しかし、時々物欲が疼く時には、良いカメラを手に入れると、実力も向上し、撮りたいテーマも見つかるような気がしてくるから、気持ちがそそられるのだ。
つい最近だと、高解像度の写真が撮れるときっと気分が良いんだろうなと思うようになり、少し無理してでも買ってみるかと思うようになっていた。
しかし、そんな思いが一瞬にして消え去ったという話をしてみたい。
良いカメラを手に入れて、納得の写真が撮れたら、いっそのことこのブログを写真ブログに変えても良いかななどと妄想を膨らませていた。
そんな時に、ある写真家のブログを読んでいてこんなことが書いてあるのを読んだ。
周りのこだわりのある写真好きの人たちは、撮った写真を自宅のPCの大画面のディスプレイで見て、『こんな細部まできちんと撮れてたなんてすごいな〜』と一人でニンマリする、そんな時間を楽しんでいる、と。
この文を読んだ時、どうしてネットで公開したり発表したりしないんだろう簡単なことなのにと思い、もしかしたら他人に見せたくないと思ってるのかなとすら邪推したくなった。
わたしだったら、ブログに載せたり、Twitterだったり、いろいろな方法で見てもらえることを考えるのになと思ったからだし、それが当然の心理だと思っていたからだ。
その時ふと思い出したことがある。
わたしの特にドオってことないカメラで撮った写真データですらはてなブログで『アップロードできません』と出ることがあったなと。
再確認すると、
保存できる写真の形式とサイズ制限
はてなブログから投稿できる画像ファイルの形式は、JPEG、GIF(アニメーションGIFを含む)、PNGのいずれかです。1枚で、長辺が10,000pxかつファイルサイズが10MBまでの画像に対応しています。
デフォルトで掲載する画像サイズについて
はてなフォトライフにアップロードした画像は、設定画面の「画像サイズ」で設定した値に自動でリサイズされます。このデフォルト値は、長辺800ピクセルですが、はてなブログから「写真を投稿」したときのみ、デフォルトで長辺1200ピクセルにリサイズします。
https://help.hatenablog.com/entry/hatena/fotolife
高画質化に対応するようになったと言われるTwitterの場合だと、
Twitterの仕様変更で、
— おすん@フリーランス × デザイナー × ブロガー × ヘッダー屋 (@osunnotsubuyaki) 2020年5月5日
「PCからだと1辺が4096pxを越えないで5MB以内かつ、圧縮状況が不効率なものなら非圧縮でアップされる」
とのことなので試験的に5MB以下の4096×2303px(16:9)でアップしてみた。 pic.twitter.com/k5ly5kxqbI
さらに、
Time to Tweet those high res pics –– the option to upload and view 4K images on Android and iOS is now available for everyone.
— Twitter Support (@TwitterSupport) 2021年4月21日
To start uploading and viewing images in 4K, update your high-quality image preferences in “Data usage” settings. https://t.co/XDnWOji3nx
Googleの翻訳だと
これらの高解像度の写真をツイートする時間-AndroidとiOSで4K画像をアップロードして表示するオプションがすべての人に利用可能になりました。
4Kで画像のアップロードと表示を開始するには、「データ使用量」設定で高品質の画像設定を更新します。
となる。
はてなにしてもTwitterにしても高画質化に対応とはいえ、そのレベルは標準的なスマホやリーズナブルなコンデジのレベルにとどまっているのだ。
iPhoneがなぜ頑なに1200万画素にこだわるのかがよくわかる気がする。
徒に高画質を追求してファイルサイズが大きく重たくなってしまうと、使い勝手が悪くなるだけなのだ。
スマホの登場でカメラが売れないと言われるが、撮った写真をネットで公開したり発表したいと思うと高級カメラは出番も必要性もないのだ。
逆にアクションカメラは市場が活性化してるのは、画質的、ファイルサイズ的にスマホレベルだからなのだと思うとこれまた納得できる。
こだわればこだわるほどカメラは悩ましい。