世の中には考え始めるとキリがないことが多く、その中にはそもそも考えるための起点すら分かりづらいものが珍しくない。
そのようなケースは、一般的には、卵が先か鶏が先かなどと喩えられる。
最初の人間がアダムとイブだとすると、アダムとイブはどこから生まれたのか、などもある。
これらに似てることとしてまもなく行われる衆院選を前にして、成長と分配はどっちが先なのかがクローズアップされてるように感じられる。
Twitterから個人的に琴線に響いたものを紹介。
なお、わたしのスタンスは結果オーライであり是々非々。
岸田総理が総裁選で言ってた公約
— Dr.ナイフ (@knife900) 2021年10月16日
・令和の所得倍増→消えました
・富裕層への累進課税→消えました
・住居費・教育費支援→消えました
・「健康危機管理庁」→消えました
・「分配なくして成長なし」→「成長したら分配する」と逆になりました
自民党に騙されてはダメです
#わたしも投票します
岸田首相は「成長なくして分配はない」と言いますがこの23年間で大企業は経常利益を2.45倍にも増やし分配は減らしています。この23年間の客観的事実は「大企業は成長しても分配を減らした」「成長したのに分配はない」です。そして日本の1人当たりGDPは23年間で4位から24位に転落しました(IMFデータ) pic.twitter.com/Rn9KoOKMdF
— 井上伸@雑誌KOKKO (@inoueshin0) 2021年10月13日
発された時期は違うが根は同じだと思えるものとしてはこのようなものもある。
派遣社員がピンハネされる額は年間約30兆円。派遣法が改悪されて15年になるから、ざっと450兆円以上のおカネが奪われているわけだね。これは本来お給料になるはずのおカネだよ。こんだけピンハネされてりゃ不況が終わるわけないよ。https://t.co/YjW1wGbe9W
— まりなちゃん (@t2PrW6hArJWQR5S) 2020年8月29日
成長が先なのか分配が先なのかで議論されてるかと思いきや。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakuten) 2021年10月13日
【甘利 出せない報告書 疑惑底なし】
【「成長も分配も」という詐欺師の口上】
『もう正体が見えた薄っぺら』
「何一つ理論武装がなかった『新しい資本主義』とやらの大風呂敷」
“クルクル変わる「成長」と「分配」をめぐる詭弁、「空前の空っぽ」、「御用聞き」首相で終わる可能性” pic.twitter.com/oTvgpallFE
・所得倍増は所得が2倍になるという意味ではない
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) 2021年10月15日
・金融所得課税を強化するというのは、金融所得の税金を増やすという意味ではない。
・「成長も分配も」というのは、成長と分配が同時に得られるいう意味ではない。
だそうです…。https://t.co/tgow67QglA
水不足で給水制限されるような事態になると、解決するためには雨が降ってくれなければいけない、これは成長しなければ分配できないという理屈につながるだろう。
一方で、大雨による水害は局所的な成長を上手に分配できないことで起きているとするなら、上手に分配できなければ成長は持続しないし、自らの首を絞めることにしかならないのに。
成長と分配、どっちが先か、暇つぶしにはもってこいのテーマだが、忙しい人には考えられないテーマだし、忙し過ぎる人にはもうどうでも良いテーマだろう。