どんな分野でも流行したりで、
そこに需要があると分かると、
一気に競争は激化する。
一見競争と縁がなさそうな分野でもだ。
『綺麗か』『可愛いか』この二択なら、人も物も可愛いを選ぶ。Googleの検索結果では『きれい』約1億件に対して『かわいい』は、約6億件もヒットする。『可愛い』は枕草子の時代まで由来を遡れるほど、歴史と奥行きが深い。だが見てくれの可愛さだけにしがみつくと、すぐに次の『可愛い』競合が現れる。
— さくま🌱人財育成 × 恋愛成就 (@SakumaKatsuhide) 2021年10月24日
昭和の頃は、かわいいは、今のように何にでも使われることばではなかったような気がする。
無条件で使えるのは赤ちゃんや幼児や小動物に対してだったような気がするが、Wikipediaによると90年台の若者ことばとして、何にでも使い、もともとネガティブな印象があるものもマイルドにする効果があることで市民権を得た、と書かれてる。
聞いたり読んだりするだけだともはや違和感はないが、おっさんが使うには抵抗があるし、使う時には純粋さが欠けてるような印象もある。
しかし、今やかわいいは世界に最も広まった日本語となった。
それなりに競争は生み出すが、明確な敵を作らないのがかわいいの良さ。
競争が闘いになりそうになると、そもそもそういう行動はかわいくないと気付くからだ。
競争に勝ち、独り勝ちすることを目指す現代社会で、かわいいが流行するのは皮肉であるとともに必然も感じられる。
現代の競争社会から抜け出して心の穏やかさを求めたいならば、かわいいをキーワードにすると良いかもしれない。
かわいいは、オッさんやジジイにこそ必要なキーワードなのだ。