違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

タワーマンション化する人口ピラミッド

令和2年国勢調査結果の概要の中にあった

データが次の図。

 

f:id:chigau-mikata:20211205111042j:plain

 

いわゆる人口ピラミッドの形がどのように変化したかが一目瞭然。

 

このような形の変化が起きた理由が気になる人もいるだろうが、わたしは、その結果起きたであろう変化の方が興味ある。

 

なんとなく分かってるつもりだった現在の人口ピラミッドを改めて確認したいと思ったのは、次の記事がキッカケだった。

 

米倉涼子、江口のりこ、松嶋菜々子…今期ドラマで輝く40代女優たち 12/4(土)

「現在のドラマのメイン視聴者層が40~50代でありつつ、SNSでバズるのも、この世代が一番多いと分析しているテレビ局もあるそうです。SNSは若者が使うイメージが強いかもしれませんが、特にツイッターで熱心に発信をしているのは中高年が主で、若者は見るだけで発信しないという人が多いと言われています」

 

 

現在の人口ピラミッドに照らし合わせると一番多い層に該当することが分かる。

 

年齢を聞くことや、年齢で分類することは差別や失礼などと扱うことが多い現代だが、どんなことを見聞きし経験したかというのは育った年代によって共通点が多いので傾向の分析には役立つことが多いはず。

 

21世紀に入ると葬儀屋が増え、介護ビジネスが増えたのは人口ピラミッドの変化を見るとよく分かる。

 

魚釣りをするなら、魚がいるところに釣り針を垂らしたいのは当然だし、覗いただけで魚影が濃ければ釣果の期待も高まる。

 

ビジネスをする場合、世界を相手にする場合はネットの向こう側には無限の人がいると感じやすいし、日本を相手にするだけでもネットの向こうには一億人がいると思いがちで、だからこそ夢や希望が感じられるという人も多いはず。

 

しかし、人口ピラミッドやその他の絞り込みをすればするほどどんどんパイは縮小していく。

 

当たり前といえば当たり前だが、分かりにくいといえば分かりにくいことでもある。

 

 

層なんて関係なく全てを一網打尽にするのがプラットフォームビジネスと呼ばれるが、これはやる気だけでは狙えない。

 

 

総務省が2021年6月に2020年のインターネットの利用状況を発表した中にゲームの利用状況もある。

 

これによるとゲーム経験者は、インターネット利用者の約30%で、大半が30代以下で男女比だと男性が上回っている。

 

年齢層によって大きく違うので、わたしのようにゲームが全くピンと来ない者には、ゲームの市場もピンと来ないので無いも同然なのだ。

 

 

かつて人口ピラミッドと呼ばれていたフォルムは、今や低層階が細いタワーマンションのようにすら見えてくる。

 

 

 

ビジネスを仕掛ける場合や、世の中で起きてる出来事を分析する場合は、日本に関しては、人口ピラミッドがタワーマンション化してることを考慮に入れることが必要だろう。

 

ゲームの業界が低層階の住民をターゲットにし、テレビドラマが中層階の住民をターゲットにするように。

 

大事なことは、時間の経過とともに全ての住民は上の階に上がって行くということだ。