昨年の夏に倉庫の屋根の錆止め塗装をした。
『これで10年は錆とは無縁です』と言われたので行った作業だったが、早速錆が出ているのに気付いた、それもかなりの。
まあ、リニューアルの失敗というところだろうか。
まあ、安くお願いしたこちらにも問題はあるだろう、だから錆落としと再塗装は自分でやろうと思っている。
そこで、リニューアルについて哲学してみた。
人間を取り巻く環境に存在するモノやシステムのほとんどは絶えずリニューアルを繰り返してる。
それらの多くは、そのリニューアル作業や現場に関わってる人以外には見えないように置き換わっている。
一方、人間の身体の内側でも新陳代謝によってすべての細胞がリニューアルを繰り返してる。
人間の場合、この新陳代謝が衰えると老化といわれ、新陳代謝が異常だと癌になったりする。
リニューアルには、更新、再生、改装、再開発などの訳語が当てはめられ、何に用いても意味は通じるだろう。
スマホやPCでお馴染みのOSやアプリの更新によって大きく変化を実感するとは限らないが、実はリニューアルを行っていたのだ。
ちょっとした変化にしか思えないリニューアルが起きると、実は全くの別物に変化してることもある。
わたしたちの日常には、そんなつもりがないのにリニューアルしたりされたりがたくさんあるはずだ。
人間の悩みのほとんどは人間関係だと言われる。
健康問題ですら、家族や仕事やその他の身の回りの人間関係に与える影響のせいで悩みになってることが多い、純粋に自分事としてだけで悩めればどんなに幸せかと思う人も少なくないはず。
そうでありながら、人間関係をリニューアルするという言い方はあまり一般的にはならない。
人間関係というのは、簡単に変えてはいけないという思い込みが強いのもあるだろうし、作り上げた関係性がなくなることを資産をなくすことのように感じるからかもしれない。
最近は、ナビに頼って運転する人も多いから、ルートの選択に自分の意思を反映させてない人もいるだろうが、ナビがなかったとしても目的地に至るルートは選択肢が多くても、大抵の場合はいつも同じになることが多い。
その理由に合理性を上げる場合もあるが、実際には無意識に近い。
つまり、ルートの選択には、癖や個性が現れているのだ。
人間関係の受け入れ方も、同じように無意識の支配下にあることが多そうな気がする。
無意識に支配された行動は習慣になる。
習慣は簡単には変わらないし、変えようと思ったら強い意志が必要になる。
人間関係と同じようなものに居住地がある。
住まいをリニューアルというと、家を建て替えたり、リフォームの方がイメージしやすく、生活拠点を新しくするとはあまり思わない。
Twitterで、住まい、リニューアルで検索すると出てくるのはペット関連ばかりで、自分のためにと考えるケースが少なそうに感じられた。
身体に新陳代謝があるのなら、心にも新陳代謝があっても良いはず。
気分一新、価値観一新など。
外見は何も変わってないはずなのに、きっと表情は全く違うはず。
そんなことを考えていたらこんな記事が目に付いた。
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新しいモノに挑戦したい――。オリンピックに感化されてスポーツを始め、一度しかない人生と脱サラして起業する。その気持ちは大切だが、若かりし頃と同じ感覚でいると思わぬ大ケガに繋がるもの。身体的、精神的、金銭的な危機に直面した「衰えた挑戦者」たちから学べ!今回は脱サラ起業編。
リニューアルは身の丈を意識して実行しよう。