違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

いろいろな業界で起きる“不足”に感じる『策士策に溺れる』?!

昨日話題になってたのがマックのポテトが不足してるというニュース。

 

 

 

そう言えばと思い出すのが、

 

コロナで生産滞り“ファミチキ”など品薄に 2021年11月16日

 

この記事には、『ファミチキがもっとも売れるクリスマスの時期に十分な量を供給するためで12月中旬から通常販売する』とある。

 

Twitterで世間の声を見ると、一週間くらい前から販売を再開してることが分かった。

 

 

こういう不足をしょうがないなと感じることの背景には、グローバル化&無在庫のジャストインタイムシステムが、コロナ禍で計画的に運用できないからという免罪符を成立させやすくなってることがある。

 

ということは、本当に不足してるのかもしれないが、不足してるというのは戦略に基づく演出ということもありそうだと勘繰りたくなる。

 

つまり、市場に飢餓感や欠乏感を演出するというプロモーション活動ではないのかと思いたくなるのだ。

 

 

特に日本では、デフレ下でモノが売れない上に単価が下がり傾向にある環境下で、単価を下げないためには、いやむしろ嫌味なく値上げすら可能にするためには、需要に対して供給を不足させることが有効だ。

 

コロナ禍で起きてる不足は、本当はシナリオに基づく劇なのかもしれない。

 

供給を不足させることは、売上が落ちることだから、作戦として展開するためには資金力という体力が必要になるので、上場企業でもそれなりのところに限られるだろうし、裏で金融機関(むしろ投資家)も結託する必要があるだろう。

 

コロナ禍で起きてる不足の本命は半導体で、その影響をモロ被りしてるのが自動車業界で、人気車を契約した人の中には納期が半年後、1年後というのは珍しくないそうだ。

 

 

2021年に発売されたニューモデルの場合、現車を見てから契約しようと行動した方の多くは納期が遅れ、比較的納期が早い方は先行受注という新車が発表される前から車を見ないで契約していたような方らしいのだ。

 

このような話を知ると、自動車業界の半導体不足はどうやら本当らしいと感じられるが、それを疑う余地はないのだろうか?

 

 

調べてみると、業界の事情に精通してる方の中には不足が本当か疑ってる方がいた。

 

 

「半導体不足」は本当か? クルマ大減産の怪 湯之上隆のナノフォーカス  2021年11月26日

「半導体が足りないぞ!」というハーメルンの笛吹きに踊らされるネズミは、続々と増えていく(図7)。

 

 

 

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この記事は次のように結んであり、肝心なことは謎のままだ。

 

 

世界78億人の人々は、そんなに半導体を必要としているのか? きちんとマーケティングをした上での意思決定なのか? 筆者には、現在の半導体産業が、資本主義にのっとった健全な姿とは思えないのである。読者諸賢はどうお考えですか?

 

 

新車の納期が遅くなるという事実は、中古車市場を活性化させているらしい。

 

つまり、転売市場が活性化するのだ。

 

欲しいから買う人よりも、転売するために買う人で賑わってるだけかもしれない。

 

 

より一層の半導体を必要とすることとしては、EVやAIやメタバースなどが浮かぶ。

 

そういえばと思い出したのが、不足してるというよりも世界の脱化石燃料やSDGsの動きに反発するかのような産油国の減産というのも今年の話題だったなと思い出す。

 

 

需要と供給という現実のバランスに未来予測が介入してるのか、それとも単なるプロモーションの一環なのか?

 

 

なぜか脳裏をよぎったのは『策士策に溺れる』ということばだった。