違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

トンガの火山噴火で考えるインターネットとは?

トンガの海底火山の大噴火で起きた被災の多くは津波と火山灰に尽きるように見える。

 

そして、東日本大震災との比較で感じることは、被災後の共通点としては通信がまさにライフラインであることと、被災の中心地は情報的に孤立するということ。

 

東日本大震災の時には、電話は寸断されたがインターネットは使えたためスマホでのSNSを使っての安否確認が有効だった。

 

この体験がきっかけでガラケー王国日本でもスマホシフトが起きた。

 

違いはというと、東日本大震災の時には機能したインターネットが、トンガでは機能してないのだ。

 

衛星画像などを通じて、トンガ以外の国ではトンガで何が起きたのかを知ることができているが、トンガの人たちは自分達の身に何が起きているのか整理できずにいるはず。

 

トンガのインターネット通信量がゼロになったと伝えるツイートがあった。

 

 

さらに、

 

 

 

 

 

 

 

 

十年一昔というが、この10年で生活における通信は表面的には無線化が進んだので、スマホメインで生活してる人やWi-Fiのギガを気にしてばかりの生活をしてると、忘れがちになるのだ通信の要は大容量の有線ケーブルが担っているということを。

 

もちろん通信するには電力だって必要なので発電所や送配電網が無事であることも重要だ。

 

モバイルバッテリーがあれば済むという問題ではないのだ。

 

肝心要のシステムは有線でのネットワークに依存してるのが現代社会で、利便性向上のために無線の実用化が進んでいるのはラストワンマイルの領域に過ぎない。

 

ワンマイルはone mileで1.6km。

 

最近話題になる輸送や運送にドローンを活用しようというのもラストワンマイルの話だ。

 

 

生活を豊かにするような改革の話の多くはラストワンマイルの充実を狙うものだが、それは同時に強いコストパフォーマンス圧力が掛かる分野にもなる。

 

ラストワンマイルの充実は等しく平等に享受できるわけではなくなるはず。

 

 

今や、あって当たり前、使えて当たり前のインターネットだが、ある日突然使えなくなるということは起こりうるのだ。

 

これに備えてのリスクヘッジについて、答えは出なくても考える価値はありそうだ。