ロシアが実際にウクライナに侵攻する少し前に書かれた記事がある。
全ロシア将校協会が「プーチン辞任」を要求…! キエフ制圧でも戦略的敗北は避けられない 2/16(水)
この記事の中では、ロシアというよりもプーチンが何に腹を立てているのかが書いてある。
まず、なぜロシアは、大軍をウクライナ国境付近に展開しているのか、その経緯を簡単におさらいしておこう。
1990年、ソ連は東西ドイツの統一を容認したが、その際一つ条件を出した。
それは、ドイツより東に「反ソ連(反ロシア)軍事同盟」NATOを拡大しないことだ。
米国は、不拡大を約束した。
しかし、ソ連崩壊後、米国は約束を破り、東欧諸国だけでなく、かつてソ連の一部だったバルト三国(リトアニア、ラトビア、エストニア)をもNATOに加盟させた。
ソ連崩壊時16ヵ国だったNATOは、現在では30ヵ国にまで増えている。
そしてさらに、米国は、ロシアの隣国で旧ソ連国ウクライナやジョージアをNATOに加えようとしている。
ソ連が崩壊し、ウクライナが独立したのが1991年。
多くの日本人にとってソ連の後のロシアとは大国であることは間違いないし、核兵器を多数持ってることによる国際影響力の強さはあるとはいえ、一言で言うと冴えない国に見えていたはずだ。
平和ボケといわれる日本では想像できないが、おそらくロシアの体制維持は恐怖政治の展開によって保たれているのだろうが、極めて個人的に感じられる。
今起きてることはロシアの暴走というよりも、プーチン個人の暴走と世界が見てるのはおそらく正しいのだろう。
プーチン大統領、自国で反戦の小学生3人を逮捕 ロシアの反体制政治家が写真を投稿 うち2人は女の子、ボードには花の絵が…
ヤシン氏は、SNSで「これは、いつもの普通の光景だ。反戦ボードを持った子供が護送車に押し込められているだけのこと。これがプーチンのロシアだ、みなさん。ここに住んでいるのだ」と記した。
当然ながら、敵は西側諸国だけではなく、冒頭の記事の見出しのようにロシア内部にも敵はいるのだ。
だから、プーチンは側近を信頼できるイエスマンで固め、クーデターや暗殺の危険が忍び寄ることには過敏なはず。
東国原英夫がプーチン大統領について私見つづる「最後は戦術核くらいまでは使う覚悟だろう」(日刊スポーツ)→プーチンを止めるには、NATOや中国の介入・ロシア内部軍事クーデター・ロシア内外の反戦世論・経済金融制裁による経済破綻・暗殺等々。どれも難しいが。 https://t.co/wTqZYN4tnm
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) 2022年3月2日
軍事的に大国であり強国であるロシアだが、追い込まれた手負いの獣状態であり窮鼠なのだ、冷静な判断で作戦遂行するというよりも、ヤケクソな行動に出る可能性も高いので、かわいそうだがウクライナは緩衝地帯として静観するしかないというところなのだろう。
世界中の多くの人が、最後の頼みとしてロシア国内でクーデターが起きることを期待してそうだ。