違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

意識は低い方が賢明

『意識が高い』と言われることと、『意識が低い』と言われることはどちらが良いことだろうか?

 

ちなみにGoogleTrendsで意識高いと意識低いを比較すると、

 

 

検索として反応が得られるのは意識高いの方だ。

 

では、改めて意識高いの由来や使われ方を調べると、2012年頃に口先ばかりで成果が上がらない人を意識高い系と呼ぶ本が出されていた。

 

その中では頑張る前向きな人を茶化す言葉ではないと書かれていたようだ。

 

GoogleTrendsを見れば分かるように、意識高いが定着したのは2015年に入ってからで、調べると意識ばかりが高くて中身が伴わない新入社員を描いたドラマが放送されていたことが分かった。

 

その頃から、意識高い人をネガティブな意味として使う場合は意識高い系と括られるようになったらしいが、GoogleTrendsでみると検索の動きはほぼ同じ。

 

 

個人的には、意識高いという層はリア充から派生したものだと感じている。

 

 

見せびらかしたい、自慢したい、アピールしたい、これらの行動の動機レベルには自意識という意識の高さがある。

 

意識高いは、自意識高いなのだ。

 

自意識の高さは、本人を気持ち良くはするが、周りの人は不快にされることが多い。

 

周りを不快にさせたいわけではないのに、結果周りを不快にさせる場合には過剰な自意識が関係することが多い。

 

しかし、そんな自意識に対して無自覚なことも珍しくない。

 

「毒舌」小木博明が「キャラ変」したわけ 「すごくその時に反省した」「今の時代に合わせてる」

同じ芸能事務所の後輩芸人・吉住さんから「おぎやはぎ」のラジオ番組「木曜JUNK おぎやはぎのメガネびいき」(TBSラジオ)の放送後、事務所にクレームとみられる電話が頻繁にかかってくることを暴露されると、小木さんは「悪気はまったくないの。俺はそう言われてもなんとも思わないから、これぐらい言ってもいいんだろうなって思うのに...」と苦笑いするとともに、「アイドルにもちょっと前まではズバズバ言える環境だった」と振り返る。

 

芸能人の毒舌の中にはサービス精神からの発言も多いはずだし、それは意識や自意識の高さに由来することも少なくないだろう。

 

現代は過渡期で、場の空気と時代の空気が一致しないことが増えているとするならば、中身が伴わない意識の高さは百害あって一利なしと理解した方が得。

 

賢い人は意識低く振る舞っているのかもしれない、そういえば昔から『金持ち喧嘩せず』と言う。

 

賢明な人は、喧嘩や対立を生まないように振る舞っているとするならば、見習う方が得なのは間違いない。