違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

悲喜交々のテレワーク

先見の明があるからなのか、それとも目が節穴だからなのか、NTTが大胆な策を打ち出した。

 

 

これまではオフィスでの勤務が基本で、テレワークは申請が必要でしたが、今後、勤務場所は自宅を基本とし、オフィスに出社する場合は「出張扱い」にするというルールを導入します。

 

 

 

当然ながら経営側のトップダウンで決まったことであろう。

 

逆に考えると、経営側には何が見えているのかに興味を感じる。

 

 

ひと口に経営側といっても、実際にはピンからキリまでいるので、そのメンタリティも大きな幅で分布してるはず。

 

 

 

 

良くも悪くもお騒がせ傾向があるのがイーロン・マスク。

 

しかし、経営者としての実績に目を向けると、イーロン・マスクには見えてることがNTTの経営陣には見えてないのかも、と感じてしまう。

 

イーロン・マスクがテレワークを認める条件として、優秀な社員に限ると言ってることはとても香ばしい。

 

2:8の法則(パレートの法則)を思い出す。

 

組織や人の集団は、概ね2:8に分かれるというもの。

 

会社に貢献する社員は20%で、残りの80%は役に立たない。

 

会社や店に利益をもたらす顧客は、顧客全体の20%。

 

蟻や蜂の世界の、働き蟻や働き蜂にも当てはまることらしい。

 

 

テレワークによって、2:8の分布にも変化が出ることだろう。

 

出社すると優秀なのにテレワークでは精彩がない人がいれば、出社してると精彩がないのにテレワークだと精彩があるというケースもあるだろう。

 

イーロン・マスクがテレワークは優秀な社員に限ると主張するのは大きなトラウマでもあるのかもしれない。

 

イーロン・マスクに関するトラウマで有名なものに、南アフリカのアパルトヘイトの下で育ったことがよく話題になる。

 

白人のイーロン・マスクは自身が直接アパルトヘイトに苦しめられたわけではなさそうだが、子供心には耐え難い理不尽は知ってるはず。

 

 

優秀さに対する意識も独特なものを持っていても不思議はない。

 

 

テレワークがもたらす2:8の分布の変化が悲喜交々を生み出してることだろう。