大雨による水害は、地球温暖化や線状降水帯という新しいワードで説明されることが増えた。
この話を聞くたびに思い出すことがある。
いや正確に言うと、昔からどうでもいいことなのになぜか記憶から消えないことばと結び付くのである。
小学生の頃、社会の授業で教わった扇状地。
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参考:国土地理院が解説する扇状地
https://www.gsi.go.jp/common/000143943.pdf
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扇状地は、川の氾濫が度々発生しダメージを受けることが多いので、住むには適さないが果樹園には向いていると教わった。
ついでに言うと、川が氾濫すると上流の肥沃な土を運んで来るので、氾濫した年は収穫は減るが翌年以降は豊作になるなんて教わったように記憶している。
今で言うところのSDGsな雰囲気を子供ながら感じ取っていた。
その頃から、一度は扇状地を見てみたいと思っていた。
地形的な特徴からどこに扇状地ができるかは分かってるつもりだが、それから数十年、一度も授業で教わったような扇状地を見たことがない。
その理由は、多くの川で河川改修が行われ、川の護岸工事や拡幅が行われ、住宅には向かないとされていた扇状地の多くが宅地化されたからだ。
日本の人口増と核家族化による世帯数の増加が宅地需要を増加させたこともあるし、農業から工業へ産業構造が変化したことも果樹園需要を減らしたことも影響してるはず。
今の日本は、さらに工業から商業(サービス業)にシフトしている。
宅地があるエリアには生活関連の商業施設もあるので、大雨や水害の被害が宅地に発生する場合は、商業施設も被害を受けることは多い。
いつの頃からか、家を購入する場合には、その土地の古地図を調べろとよく聞くようになった。
その土地が持つ立地環境としてのリスクが分かるからだ。
現代では、古地図で見ると元は海という所にも宅地は出来ている。
ただ、予算という条件が付くと選択肢はあるようでないという場合も少なくないだろう。
扇状地には果樹園が向いていると言われていた頃の教訓を当てはめるならば、今の日本には住宅を建ててはいけない土地に多くの住宅があるはず。
しょうがない側面はあるが、心配性な人からすると不思議なことが起きてるというよりも『ほら、やっぱりね』ということが起きてるようにも感じるだろう。