寄せては返す波のように、あるいは振り子が行ったり来たりするように、常に一定の周期で向きを交互に変えるような動きや現象がある。
波や振り子をイメージすると、その周期に要する時間があまりにも短いので頻繁に向きを変えてるという理解になるが、ものすごく長い時間(年月と呼ぶ方が相応しい)を掛けて向きを変えるようなものもあるはず。
日本に限った話になるが、西洋のルネッサンスに当たるのが江戸時代だという話がある。
武士中心の文化から町人文化への移り変わりが起こり、それが人間中心のルネッサンスと相通じるように感じられるからだ。
回帰すべき方向としてお手本になるのが江戸時代だという話を聞いたことがある。
もちろん単純に過去に戻ることが良いという話ではない。
時の流れを俯瞰して眺めると、きっと世間でよく言われる動きとは違った動きが見えてくるかもしれない。
農業(一次産業)から工業や製造業(二次産業)、そしてサービス業(三次産業)へのシフトはメインの動きという一括りで表すことができるとすると、メインに対するサブとでも呼ぶべき何かが振り子の反対側にはあるのかなと想像したくなる。
そういえば、サブカルチャーというのがあったなと思い出す。
メインにどっぷり浸かっていると、サブの存在は気付きにくいしイメージすら難しい。
意味は違うがサブスクリプションなんてものも流行りものとして認知されている。
メインではない亜流や裏方や日陰のような存在が『サブ〇〇』と呼ばれると思ってる人がほとんどかもしれないが、メインに取って代わるような動きを見せているかもしれない。
波や振り子に例えることが相応しいならば、もう一方のメインと呼ぶことが相応しいはず。
一旦動き出すと長期間続くことは間違いないので、いきなり大きく劇的には動かないが、すでに動き出してるとすればもう止めようがないことも事実となる。
サブ〇〇と呼ばれる分野は見逃してはいけないキーワードなのかもしれない。