違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

トランプという劇薬の出番はあるのか

2024年の大統領選にトランプの再出馬はあるのか?

 

そのことを考える前に少し振り返りたい。

 

2016年に共和党のトランプ大統領が誕生したが、その大統領選を占う位置付けにあったのが2014年の中間選挙で、オバマ大統領に対する失望から民主党に逆風が吹いていて、上院は民主党で下院は共和党というねじれ現象が解消し、結果共和党が中間選挙で勝利した。

 

 

では2018年の中間選挙はというと、上院が共和党を維持し下院は民主党が勝利し、2020年に民主党のバイデン大統領が誕生した。

 

 

そして2024年の大統領選を占う位置付けにあるこの11月の中間選挙では、大接戦が伝えられる中つい先ほど上院においては民主党が獲ったと報道された。

 

下院は未だ結果は出てないが、共和党有利が伝えられているが接戦であることには変わりがない。

 

 

2016年大統領選に立候補したトランプは泡沫候補と呼ばれ、世間の大多数はただの賑やかしくらいにしか思ってなかっただろうが、一貫してトランプが大統領になると訴え続けていた映画監督のマイケル・ムーアは次のように言っていた。

 

『トランプを選んだんじゃなくて、やらせてみたかった。病んだ政治体制に対する辛辣な悪ふざけだった』

 

と。

 

 

そして実際に大統領に当選するとこうも言っていた。

 

 

『今回ほど、俺の人生で俺が間違っていると誰かに証明してほしいと思ったことはないな』

 

と。

 

 

トランプが大統領選に立候補するかどうかを含めて果たしてどうなるかは全く不明だが、トランプという存在は薬に例えるなら超劇薬だ。

 

万策尽きた時に死ぬことを覚悟で使うべき劇薬であったり、末期がん患者の激痛を緩和するための麻薬のような存在だとするならば、そして今の世の中には全てを穏やかに根治させることができるような処方箋は存在しないとするならば、やっぱりアリなのかもと思える。

 

 

日本の劇薬といえば小泉純一郎が総理大臣になった時のことを思い出す。

 

2001年の自民党総裁選に立候補した小泉純一郎は『自民党をぶっ壊す』と連呼していた。

 

 

そして自民党ではなく日本をぶっ壊したと言われてるが、振り返っても言動に不快感は全く無いのだ。

 

 

トランプが出馬しない大統領選はきっと盛り上がらないだろうなと感じる。