違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

『次どうするか』を考えるのは常に今

ちょっとおもしろいなと感じる記事が出ていた。

 

「紅白見ない」がトレンド入り 露骨な若年層狙いがアダとなり“終焉フラグ”まっしぐら? 11/17(木)

 

おもしろいなと感じたのは記事の内容そのものではない。

 

おそらく、NHKの中の人だけでなく、外部のエンタメや流行の仕掛けの専門家の知恵も動員された結果がこれなのだろうということがおもしろさを感じさせるのだ。

 

プロの仕掛け人が、何をどうすれば良いかが分からない時代なのかもしれない。

 

最近のニュースで言うと次の話題ともなんとなく被るのだ。

 

 

【異変】不漁のサンマ 北海道に大群が…“入れ食い状態”2人で300匹「10年分釣った」

 

この異例のオホーツク海沿いの北海道でのサンマの大群はもう消えてるらしいと今朝のテレ朝系モーニングショーで伝えていた。

 

漁業のプロがサンマを獲れない中で、条件が整えばビギナーズラックも起こりうる、しかしそんなビギナーズラックは再現性が乏しい。

 

しかし、一回経験するとニ回目や三回目を期待したくなる気も分からないではない。

 

そういう心の隙間に努力や根性という甘い言葉が忍び寄るのだ。

 

かつての昭和の努力や根性は自分自身を厳しい環境に置くことで活路を見出そうとするものだったが、令和になった現在では完全に安易な再現性を求めて過去の実績にすがっただけの作戦を展開するもので再現性は得られないのだ。

 

サンマの話はともかく、NHKが紅白に賭ける思いのような取り組みをする企業や個人は実に多いはずだ。

 

努力や根性が意味を持つのは『諦めたら終わりだ』という価値観で、日本人の大好物でもあるが、実際には諦めないと言いつつやっているのは自分にとって楽なことだけなのだ。

 

日本のプロスポーツ界では落ち目の選手ほど走るなどは行わずにウェイトを使った筋トレに逃げるのは諦めたくないというフリをしながら楽なことをしてるだけで、落ち目を止めることには役立たないこととも共通する。

 

 

 

『諦めたら終わりだ』とあの手この手で継続しようとすることは、別の表現で言うと『いつまでも損切りできない』となる。

 

さらに言うと、『いつまでも損切りできない』のは、『次を描けない』からでもあるだろう。

 

プランAに対するプランBやプランCとも似てるようで違うのが、『次をどう描くか』だ。

 

世間一般では上手く行かなくなってから考えるのが次どうするだが、本当は上手く行ってる時から考え始めてる必要があるのが『次どうするか』だ。

 

プランAプランBプランCは同時並行で実行されることはないが、『次を描く』は同時並行が可能。

 

『次どうするか』の内容は実行前は常に流動的で、浮かんでは消えを繰り返すだろうが、こういう習慣があるかないかで事態への対処はずいぶん違ってくるはずだ。

 

『次どうするか』は、追い込まれてから考えるよりも、追い込まれる前から考えておくべきなのだ。

 

だとすると、『いつやるの』?

 

 

当然、『今でしょ』!