世間では大雪や寒波が心配の元になっている。
直接の影響を受けている方にはお見舞いを申し上げたい。
この時期になると、個人的な心配事の一つに水道管の凍結がある。
心配するのは凍結して水が使えないことよりも、水道管や蛇口やそのパッキン等を破損させたくないからだ。
今夜は冷え込むぞという情報がある場合は、寝る前に元栓を止め、末端の蛇口を緩めて敷地内の水道管内の水を少し減らすことを忘れてはいけないからだ。
このような考え方をする場合暗黙の前提として持っているのが、水が凍ると体積が膨張するという常識で、その膨張が破壊を促進するという知識だ。
暗黙の前提と書いたが、おそらく子供の頃に学校で教わったからだとするなら知識だが、実際に破裂した水道管や蛇口やパッキン周りからの水漏れを経験した場合はより実感がこもるだろう。
今朝テレビで、最近の冷凍食品が美味しいといことを特集してるのを見たが、その中で最近の冷凍食品の美味しさの秘訣が急速冷凍にあると言っていた。
言葉だけだと上手く伝わらないが、急速冷凍した素材と通常冷凍した素材の組織の細胞を写真で見せていたので一目瞭然の違いが分かった。
通常冷凍だと、組織細胞内の水分が冷凍で膨張し組織自体が破壊されるのに対し、急速冷凍では細胞も組織も変化しないのだ。
だから凍らせても味の劣化が起きないらしいのだ。
もちろん解凍にもテクニックはいるのだが、それは汎用のテクニックではなく、パッケージに記載されている説明に従うことが最も賢明だとも言っていた。
解凍のテクニックにもさまざまな試行錯誤の跡があり、決して一つのやり方に収束するようなものではないのだ。
おそらく水道管の凍結が被害につながるような場合は、凍結がゆっくりと起きるからだろうし、雪国や極寒の地ではないからかもしれない。
子供の頃、密閉された空間でロウソク等で火を燃やしてるとやがて火は消える、と教わった。
それはその密閉空間内の酸素がゼロになるからだと教わった記憶がある人は多いだろうが、ある時子供向けの教育番組を見てると、それは間違っていると言っていた。
上記のような実験装置に、密閉を保ったまま再点火できる仕組みを作ると再度燃焼するので密閉空間内の酸素はゼロではないということが分かるらしいのだ。
これを繰り返せば最後は限りなくゼロになるのかもしれないが、燃焼を維持するために必要な酸素濃度は時と場合で幅があるようなのだ。
小学生や中学生の頃に教わって脳内にしっかりと染みついたような知識はいつの間にか自分の脳内で常識になるが、そのようなものは結構日々内容が更新されているのかもしれないのだ。
いや、いつ身に付いたかは関係ない。
数学の定理や公式のようなもの以外は疑う余地が結構残されていると思っておくくらいがちょうど良いかもしれない。
常識は絶えず上書きを繰り返しているので、上書きスイッチをオフにしてると、とんでもなく遅れた人になってしまうはず。