新年早々印象に残るツイートを目にしたが、発されていたのは12月31日だった。
限られた文字数で、いい歳をした日本人にありがちな心理を明快に示してるようだった
昔、仕事人間だった男性から久しぶりに電話が。日本会議に参加して充実してるという。話を聞くと、貞淑さを失った女性、年上への敬意を欠いた若い世代を嘆き、男性が再び敬意を受ける社会に戻したい、という話をしあっているらしい。そうか、日本会議は居場所のない男性に居場所を提供してたのか。
— shinshinohara (@ShinShinohara) 2022年12月30日
キーワードは居場所だ。
サードプレイスが大事とはいつの頃からか言われるようになった。
サードプレイスとは、学校や職場や家庭という一般的な居場所以外の居場所だ。
場所を指す場合もあれば交友関係の場合もある。
そんなものは必要ないという居場所もあるだろう、居場所を定めない永遠の旅人なんて憧れでもある。
なんとなく共通してるのではないかという話題で新年らしいものをTwitterから拾ってみた。
高速道路でなんか暴走族みたいなバイク集団がいて、すごい旗とかひらひらしていかつい集団を抜いた後サービスエリアでまた会った。父親が「いいバイクだな、どこ行くの?」とか話かけたら、すごい爽やかな笑顔で「あざーす!これからマザー牧場でアルパカみに行くんす!」ってめっちゃ可愛かった
— tokugawa (@tokugawa14) 2023年1月1日
2023年あけおめ!!!
— 漆黒の戦士@気持ちは冬眠 (@kokotata0605) 2022年12月31日
ここで、新年を迎えた瞬間の渋谷スクランブル交差点をご覧ください。
みなさん!!!
もうコロナはおしまい!!! pic.twitter.com/Q44cJrh9Ch
渋谷のライブカメラやばすぎ。
— 渋谷 (@Aesop0406) 2022年12月31日
年越しにわざわざ渋谷に行く人種の9割は地方出身ではないかと。 pic.twitter.com/oCobZsH0qB
居場所を求めて集まっているのか、居場所がないから集まっているのか?
日本人だけではなさそうだ。
渋谷スクランブル交差点のカウントダウンイベントは、一昨年、昨年に続き中止。路上飲酒も禁止なので、あまり心配せずに視察に来たのですが、この混雑はハロウィーン以上です。ただし、ほとんど外国人です。日本語は全くといっていいほど聞こえません。 pic.twitter.com/E3DRikp4Eo
— 田中たくみ 渋谷区議会議員 (@tanakatakumi15) 2022年12月31日
居場所を求めて日本に来た挙句に辿り着いたのが渋谷なのかもしれない。
楽しいと思って来てるのか、それとも楽しくないから来てるのか?
どちらにしても、騒げば騒ぐほど、盛り上がれば盛り上がるほど、実は悲しく寂しい物語しか想像できない。
人間は居場所を求める生き物なのだろう。
自分の居場所を、それがどんなものであろうと自分一人で定義し作れる人はきっと幸せなはずだ、他人からはそうは見えなくても。
反対に、いかにも充実してるように振る舞っていても自分の居場所を自分で定義し作れない人の心には冷たい隙間風が吹いているのだろう。
2023年も人は居場所を求め続けるのだろう。
明けまして
おめでとうございます