違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

不都合なコミュニケーション

困った時に頼りたくなるもの

 

  • 警察
  • 消防・救急
  • 自治体・国(政治や制度)

 

警察と書いた部分は法律と置き換えることも可能で、その場合は裁判所や弁護士も候補に上がる。

 

最近の報道によると、110番や119番への通報がとても増え、しかも緊急性が低い、あるいはそもそも通報案件ですらないものが増えてるらしい。

 

その具体的な通報内容を知ると、多くの人は日本人の劣化を実感するかもしれないし、それが格差の拡大の結果などとも思うかもしれない。

 

 

しかし、そのように感じるのは本当に困ったことがないからかもしれない。

 

現代に生きてる人は皆悩みの一つや二つは抱えているだろうが、幸か不幸か他人の悩みと比較することはできない。

 

せいぜい感情移入するのが精一杯だし、悩みを解決に向かわせようと思うならば感情移入は邪魔になるかもしれない。

 

 

昔だったら一番頼りになったのは家族や親戚や身内だったかもしれないが、それが機能したのは村社会だったからで、今となっては村社会は消滅し、困って頼っても迷惑がられるだけになっている。

 

そして、頼る以前に相談するのに相応しい相手がいないという人も増えてるはず。

 

その結果が筋違いの通報案件として顕在化してると考えると、見え方が変わってくる。

 

そのような人にとっての最も困ったこととは、「困った」と伝える相手が冒頭で挙げた機関しか思い当たらないことなのかもしれない。

 

 

世間や社会でコミュニケーション能力が求められる一方で、コミュニケーションの偏りや質的な変貌が増え拡がっている。

 

地球温暖化の進行が不都合な真実と言われ始めたのは2006年。

 

たまたまの可能性が大だが、年が明けてから簡単に人を殺すニュースが目につくようになったように感じる。

 

2023年になって、不都合なコミュニケーションが隠せなくなったのかもしれない。