違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

生活レベルは向上させるな

グーグル親会社アルファベットが1.2万人削減へ、全従業員の6%、という記事が出ていた。

 

Facebook(Meta)やTwitterなど目立っていたITの不調を伝える話は多いがいよいよ大御所にも具体的に波及し出したようだ。

 

ブログを書くようになってネタになりそうなことにアンテナを張ることが習慣化した。

 

そんな私が本家のアメリカ本国のアメリカ人にとってもアメリカンドリームはもはや存在してないというような話を知るようになったのは、まだコロナが出現する前の2019年7月で、ブログで触れたことがある。

 

その時に検索していて見つけたのが次の記事で、この記事が書かれたのは2015年。

 

今のアメリカは、アメリカンドリームを感じさせたアメリカと同じなのだろうか?

アメリカの人々の日常的心象に非常に興味深い影響力と補足力を持ってきた「アメリカン・ドリーム」ですが、アメリカにおけるこの言葉の使用に近年顕著になってきたのが、ネガティブな言葉との組み合わせです。新聞・雑誌記事や書籍、オンライン上で「American Dream」という言葉を検索してみると、それに付随するのは「終焉(end)」や「衰退(decline)」、「絶望的な(hopeless)」や疑問符(?)等々です。

 

 

 

 

さらに調べると、アメリカンドリームを代表するような当時のシリコンバレーでは高収入なのにホームレスで車で生活する人が増えていると伝える記事もあった。

 

つまり、日本人からすると高収入だが、その収入を持ってしても家が買えないほど住宅価格の高騰が進んでいたり、収入に見合う家には何の魅力も感じられない、というようなことが起きていたらしい。

 

 

収入は上がるけど物価はそれ以上に上がるのと、収入は全く上がらないが物価の変動も少ない、どちらが良いのか?

 

このように考えると、長らく続いた日本のデフレを個人的には悪いことだとは全く感じていなかった。

 

そんな日本でも、コロナとロシアのせいで物価が上昇し始めている。

 

さらに賃金の上昇も進みそうな気配が出ている。

 

さて、これは良い兆候なのだろうか?

 

良いか悪いかで語ろうとするとポジショントークの応酬になるだけだろうが、物価も賃金も上がり始めた場合、確実にこれまで成り立っていたバランスが壊れるのだけは間違いなく、金は天下の回りもののようなトリクルダウンにつながるわけではないということはアメリカでアメリカンドリームが消えたことが証明している。

 

 

食べ過ぎが習慣化した人がダイエットが困難なように、生活レベルを高めた人は生活レベルの調整が容易ではない。

 

エネルギーをふんだんに使う生活を当然だと実践した人が失っていたのは自分自身の身体の活用や工夫だと気付いても、その間に残念ながら老化だって加速している。

 

地球環境という観点でサステナブル(=持続可能性)が注目されている。

 

生活という観点でいうと、生活の質を考えることはサステナブルと両立し得るが、生活レベルを向上させようとすることは必ずしもサステナブルではない。

 

そのような岐路に立たされてる現代人はとても多いと思える。