違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

政治を身近にさせる『家系図』

Mr.家系図こと岸信千世氏、ネット上では散々な目に遭っている。

 

一連の経緯を教えてくれるツイートがある。

 

 

 

 

物語の始まりは多分このツイートから。

 

 

 

世間的には無名の人物で、これから立候補しようという段階で圧倒的な知名度を獲得したのだが、悪名は無名に勝ると行くのだろうか。

 

 

さて、この話題から始めたのは岸信千世氏を貶めたいと思ってのことではない。

 

おそらくこの話題は政治に関心がある人が火をつけたかもしれないが、それをさらに炎上させたのはどちらかというと政治には関心がない人たちなのだろう。

 

世の中にはいろんな分野やジャンルがあり、それぞれの分野やジャンルは関心を持つ人が支えている。

 

唯一違うのが「政治」で、政治は政治に関心がある人だけでなく、政治に全く関心が無くても関わりを持ってしまう、持たざるを得なくなる分野でありジャンルになる。

 

良いことを志してるのに支持されないことはザラだし、悪いことをやっているのに支持されるなんていうのもザラだ。

 

何が幸いするか分からないし、どこに落とし穴があるかも分からない。

 

 

Google Trendsで家系図の2004年以降の推移を見ると、

 

 

 

 

てっきり今回の騒動の盛り上がりが見えると思ったが、ピークは2022年7月なのだ。

 

この時期にいったい何があったのかと検索すると、その頃に自分の家系を調べたり家系図を作るというようなことが注目されていたらしいと分かった。

 

タイミング的に安倍晋三氏が暗殺されたタイミングとも重なり、その弔い合戦にあやかりたいという気持ちや、これぞ家系図の見本だとでも誇りたかったのかもしれない、その意図はよく分かる。

 

嘘や詐欺でなく本当のことなのだから。

 

しかし、政治に無関心な層ほどこの話題に反応したのだとすると、それこそが政治の面白さでもあり嘆かわしさでもある。

 

例の家系図にはツッコミどころが多かったのだ。

 

嘘ではないのだが、省略があり過ぎたため、ただの家柄自慢を超えて女性や弱者を切り捨てるという解釈も生んだのだ。

 

 

政治に興味がない人にも政治は深く関わって逃げることができない。

 

だったら少しでも興味を持てる方が良いに決まってる。

 

政治に関係する失敗話やスキャンダルを入口にするのも悪くないかもしれない。