違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

オワコンvs定番

折に触れて『〇〇はオワコン』という話を聞く。

 

最近よく聞くのはYouTuber。

 

本当に「YouTuber」はオワコン? データから透けて見える真の変化

 

 

この記事では豊富なデータを駆使して次のような結論に至っている。

 

 

実は、現在のYouTubeの環境変化の中で「オワコン」になっているのは、いわゆる迷惑系YouTuberと呼ばれるような過激なYouTuberや、時代の変化についていけていないYouTuberだけという言い方もできます。

 

 

Wikipediaによると、「終わったコンテンツ」を意味するオワコンは2010年頃から使われ始め、早い人だと2013年頃からオワコン自体がオワコンと言い始めたとある。

 

そういう解釈とは別に、実際に世間ではオワコンがどのように使われているかをGoogle Trendsの推移から探ってみた。

 

 

 

 

グラフの山が盛り上がっている時期にフォーカスして調べてみた。

 

以下の6つの時期にフォーカスしてみた。

 

2011年5月

 

2017年3月

 

2020年8月

 

2021年1月

 

2022年5月

 

2022年8月

 

 

 

2011年5月、この前後一ヶ月に期間を絞って検索すると、何か一つのことがオワコンと捉えられていたというよりも、覚えたばかりのオワコンと言葉を自分が興味ある分野に当てはめて意見を発することがメディアだけでなく個人もちょっとしたブームになっていたことが感じられた。

 

つまりオワコンというワードを使いたかったのだ。

 

 

2017年3月の前後では、有名な芸能人やお笑いタレントがお笑い界やお笑い番組やYoutubeがオワコンだと盛んに発言していたことが分かった。

 

またそんな論調に反論する芸能人もいてちょっとしたバトルも展開されていたようだが、今そのことを思い起こしてもありがちな予定調和の芸風が展開されていただけだなとしか思えないようなものだった。

 

 

2021年1月の前後では、オワコンの使われ方が、終わったコンテンツだけでなく、終わりそうなコンテンツ、終わって欲しいコンテンツに対しても使われ始め、さらにコンテンツやアプリだけでなく企業や業界やアイドルや人に対しても向けられ始めたようだと感じられた。

 

 

2022年5月はちょっと異色なオワコンが話題になったようだ。

 

従来のオワコンも引き続き使われていたが、それに加えてオワコンという名前を付けたコンクリートがリリースされていたのだ。

 

水を透す性質を持ったコンクリート。

 

 

期間をこの時期に設定すると、このコンクリートをリリースした会社のサイトがトップに出てくるので、巧みな戦略が感じられた。

 

 

2022年8月もコンクリートのオワコンが話題になっていたようでオワコンの性能をライバルと比較するサイトが上位に表示されていた。

 

 

それ以外には、「オワコンの〇〇」ととりあえず何にでも枕詞として使われているように感じられた。

 

コロナ禍で普及定着したかのようなものを否定したいという思いも込められていたのかもしれないが。

 

 

オワコンはオワコンと言われながらも独自の意味を持ちながら進化してるように感じられた。

 

元々の意味にこだわって解釈すると意味を取り違えるかもしれない。

 

流行やブームとセットでオワコンは使われ続けるのだろうが、昔は流行やブームに左右されない定番という存在が確実に存在していたが、GoogleTrendsで比較するとどうなるかを最後に載せたい。

 

 

 

 

細かい部分に目を向けると意味することは重ならないかもしれないが、オワコンばかりが目につくが定番はそれを上回って生き続けてることが感じられる。