WBCの初戦の中国戦、最終的な8~1という結果よりも、苦戦した時に感じるモヤっと感が大きかったと感じてる人が多いかもしれない。
そんな中で下馬表通りに活躍したのは大谷翔平やたっちゃんことヌートバー選手というメジャーリーガーだった。
実力云々とは別の何かがありそうに感じられた。
脳に由来する何かが違うのではと感じられた。
優劣という意味ではない。
脳が過大評価されるのが現代。
人間がやることの大半は自身の脳に由来するとされる、良いことも悪いことも。
脳の働きはCPUに例えられる。
だとすると脳は情報処理をしてるだけだ。
脳が処理する情報は、目、耳に代表される感覚器官を通じて入手される。
このことは誰もが理解してるし、日常生活の中で意識することが多いだろう。
メジャーリーガーだからと言ってそんなに大きな違いがあるとは思えないし潜在能力という意味での違いに至ってはほとんどないはず。
持ってる能力の違いというよりも、入力される情報の処理の仕方の違いが大きいのではないかと感じた。
そういう観点で脳について検索すると、脳の情報処理には二種類があると分かった。
ボトムアップとトップダウンだ。
何やらビジネスのマネジメントのあり方と共通する匂いが漂い出す。
私たちが日常生活の中で意識することが多いのは脳のボトムアップで、これは目や耳などの感覚器官がキャッチした情報を処理すること。
これに対して脳のトップダウンとは、何に目を向けるか、どの音を聞き取ろうとするかの選択だ。
日常会話で実力があるとか能力があると言われるのは、ボトムアップで処理した情報をいかにアウトプットに繋げられたかという結果に対してだ。
また、ボトムアップで処理する情報に関しては、誰でもほぼ同じものを入手しているとも思われている、つまりトップダウンでの処理の差は見えにくいし気づきにくいのだ。
しかし、トップダウンでの情報処理の差があまりにも大きいとすると、ボトムアップの処理の差も大きくなるはず。
しかし、こういう場合目に付くのはアウトプットしての結果の違いだけだとすると、改善はうまく行かないのも当然だ。
今回のWBCではダルビッシュ選手や大谷翔平選手が日本人選手に歩み寄って話しかけてる様子がよく報道されているし、しかも話してる内容は野球談義のようなのだ。
おそらく、日本のプロ野球を理解した上でメジャーリーグも理解してる立場からすると、不足してるのはボトムアップではなく大事なのは脳のトップダウンだよと伝えようとしてるのかもしれない。
さて、今日の韓国戦でも同じようなことは感じられるだろうか?