違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

銀行預金もタンス預金も取付け騒ぎで破綻する

アメリカで起きてる立て続けの銀行破綻、どこか遠くの自分には関係ない話のようで、その理由に興味を持ってもどうせ理解できないんだろうなと思いスルーしていたが、今日たまたま見つけたツイートを読んで俄然興味が湧いてきた。

 

そのツイートがこれ。

 

 

注目したいのはこの部分。

 

 

 

これって雑にざっくり言うと取付け騒ぎの末の破綻なのだ。

 

Twitterで『取付け騒ぎ』と検索すると、今回の件が多数出る。

 

 

日本でも取付け騒ぎは起きたことがある。

 

経営に問題があり取付け騒ぎに発展したケースもあれば、根も葉もないお騒がせな風評に端を発した場合もある。

 

 

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豊川信用金庫事件

1973年、高校生同士の会話での「信用金庫なんて(強盗とか)危ないわよ」という冗談から「(豊川)信用金庫(の経営)が危ない」という経営不安の噂となり、豊川信用金庫が取り付け騒ぎに陥る。実際には経営は健全であった。調査により原因から噂が広がる途中経過まで明らかになった稀有な例。

 

 

佐賀銀行倒産メール事件

2003年12月、20代の女性が知人に「佐賀銀行が26日に倒産する」という事実無根の電子メールを出し、それがチェーンメール化。噂が広がって取り付け騒ぎとなる。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/取り付け騒ぎ

 

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不安に駆られて預金を引き上げるという心理は世界共通で且つ極めて原始的な衝動性に支配されて起きるのだと分かる。

 

 

昭和から平成初期の日本では銀行は預金者を大切に思っていたが、21世紀に入ると預金者はただの金食い虫だから大口預金者以外は大切にしないという方針が露骨になって来た。

 

しかし、銀行が銀行である限り、預金者を怒らせたり不安にさせたらアウトなのだと改めて思わされる。

 

高額な現金詐欺事件が今も後を絶たないのを知ると、自宅で高額なタンス預金をしてる人が少なくないことが分かるが、これも銀行から流出したものなのだろう。

 

銀行預金の破綻とタンス預金の破綻、大して違わない時代が今なのだ。