ChatGPTとセットで話題になってる話があるようだ。
Big Data is Dead
文字通りに意味を読むと、”ビッグデータは死んだ”だ。
いつの頃からか次世代のキーワードのように取り上げられていたのがビッグデータだった。
ビッグデータなんて望んでも入手できないアナログ時代の知恵が生み出したのが統計学。
一般に統計解析では大量のデータから観察できる現象を科学的に説明するために利用される。対象全体をそのまま分析することは大概の場合収集コストが無駄になるので、適切にサンプルを抽出する技術が発達してきた歴史がある。
ビッグデータが注目された背景には、ビッグデータの取得が可能になったことが大きいはず。
デジタル化されてれば全てがデータになる。
センサーを介して集まるデータが代表的で、GPSでの時間とセットの位置情報やカメラが取得する映像情報など。
直接取得されるデータもあれば通信を介して取得されるデータもある。
最も多いデータはコンテンツと呼ばれる種類のデータかもしれない。
この記事の中で、ChatGPTに『テスラの楽しい事実』と検索させると、次のように答えたらしい。
- Tesla は、常にデータを使用して意思決定を行い、製品とサービスを改善するデータ駆動型の企業です。
- テスラ車は、ソフトウェアの更新によって自動運転になるように設計されています。テスラは、お客様の車を安全かつ効率的に運転するのに役立つドライバー アシスタンス システムを提供しています。
- テスラは、車内のセンサーとカメラからデータを収集して、詳細な最新のナビゲーション マップを作成し、ナビゲーションの精度を向上させ、ドライバー アシスタンス システムを開発しています。 このデータは、GPS データよりも 100 倍正確です。
- テスラは、設計、製造、顧客データ、道路、衛星、さらにはディスカッション ボードなど、すべての業務の中心にデータの収集と分析を置いている企業です。
- これらすべてにより、テスラは自動運転車と電気自動車の市場の最前線に留まることができます。
これらは、ChatGPTがテスラに関連するコンテンツのビッグデータから抽出したものであると共に、これ自体が一つのコンテンツとして成立している。
ChatGPTが起こしているのは検索の革命なのだが、そのアウトプットがコンテンツの体をなすところが革命なのだ。
じゃあ、もう人間の出番は無いのかというと、そんなことはない。
ChatGPTにどのような問いを投げかけるかできっとアウトプットは大きく変わるはず。
だとすると、問いを発する側に主導権があるし、アウトプットされるコンテンツの質も問いに大きく依存するのは間違いない。
問いこそが最もクリエイティブな行為であり、だとすれば人間は哲学者を目指すことが最終形なのかもしれない。