新生活が始まる時期として注意喚起を促すツイートが流れていた。
急に怖い話してもいいですか?
— 鶴田樹 地下35階永住のため低浮上 通知確実にしんでます (@ayanenonoca) 2023年3月23日
この時期新生活に向けて若い子たちが口座作るんですよ。で、銀行で働いてた時、男の子が二人銀行に来て、年下っぽい子が口座作って待ってる間も仲良くしゃべっててかわい〜とか思ってたんです。
後日、その口座売られまして、年下っぽい子、二度と口座作れなくなりました
『名前をちょっと貸して』と持ちかけられたことは過去に何度かある。
『名前を貸して』に応じることは、無自覚な借金をすることと同じで、最悪の場合は元金の問題を超えて利息の問題となって跳ね返ってくる。
今でこそそういう持ち掛けは要警戒だと分かりやすいが、電話を使った詐欺事件がお馴染みになるまでは、断ることはストレスを伴うものだった。
ただ顔見知りなだけで親しくもない女性から、通販化粧品の無料サンプルを取り寄せるためにわたしの名義を貸して欲しいと言われたことがある。
要はサンプル品の送付先を私の自宅へという依頼だ。
幸か不幸か下心も無かったので断ったが、この女性はこんなことを繰り返して化粧品を購入しないで手に入れようとしてたのだろうなと思うとともに、頼まれた男性の数を想像すると無料サンプルを実施してる通販会社には胡散臭いリストが出来上がっているはず。
たぶん20年以上前の出来事で、応じていても実害はおそらく無かったはずだが、通販の化粧品会社のリストに載ったことを想像するとゾッとする。
これ以外に、ビジネス上の下心があって近付いていた人から質屋での身分証明書を頼まれたことがある。
免許証を忘れたという話だったが、咄嗟に『あっ、やられた』とも『あっ、試されてるな』ともつかないことを思った。
細かいことは覚えてないが、おかしなことに巻き込まれるリスクはないと判断できたことと私にも下心があったことで引くに引けない気持ちになっていたことを覚えている。
自分なんかよりはるかに金持ちで地位も高いと思っていた相手が胡散臭いだけの人間であるというのは思ってる以上に身近な話なのだ。
世の中には変な頼み事は少なくない。
しかし、その変な頼み事は、自分が頼む側の立場になったらと考えると、大して変でもないしむしろ極めて自然ですらある。
胡散臭い人は、誰にでも簡単に頼み事ができる。
どうでも良い人に、もっともらしい話を持ちかけるのが、胡散臭い人。
胡散臭い人との出会いをツキが回ってきた思う人には後からツケが回ってくる。
これからの一ヶ月は、そういう出会いが活発になる。
新しい人間関係に期待が大きいと変な頼み事をスルーできないものだ。