違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

組織には馴染まない水平思考を忘れるな

情報化社会ということはデータ化社会でもある。

 

情報はデータであり、データは分析され解析され解釈される。

 

分析や解析にはデジタルデバイスや高度なソフトウェアやAIなどが活用される、最近だとChatGPTが注目を浴びている。

 

データや情報を分析したり解析することは現代人にとても馴染んでいるが、逆にいうと最初にそれなりのデータや情報がなければ何もできない。

 

これが垂直思考の特徴だ。

 

 

一方で、根拠などは後回しで自由に発想を飛ばして仮説を立て、その仮説を裏付けるような情報やデータの収集を行うのが水平思考。

 

 

現実社会では垂直思考は凡打ばかりで得点につながらず、水平思考は空振りばかりでボールが前に飛ばないことがほとんど。

 

垂直思考も水平思考も良い結果を得るという意味では道のりは決して楽ではないが、現代は圧倒的に垂直思考でアプローチすることが多い。

 

垂直思考とプレゼンテーションの相性の良さに負うところも大きいのだろう。

 

 

 

WBCの侍ジャパンの活躍は野球人気の復活を予感させる。

 

この考え方は垂直思考だ。

 

水平思考的に捉えるとどうなるか?

 

WBCにおける侍ジャパンの魅力は野球の魅力ではなく人の魅力となる。

 

大活躍した選手もさることながら、監督やコーチなど指導者の考え方や振る舞いなど、見てる人を気持ち良くさせる要素が多く、チームとしての一体感が感じられたからだ。

 

もちろん勝ったからこそこの魅力は輝いたのだが。

 

 

WBCを見た後で見る開幕したてのプロ野球に同じことを感じられてる人がどれくらいいるだろうか?

 

野球人気が復活したのなら、きっと魅力的に感じるはずのプロ野球だが、実際にはWBCの時に感じた想いは夢か幻だったのかとしか感じない。

 

こういう人は多いのではないだろうか?

 

野球界がWBC人気を追い風にするために垂直思考で考えるか水平思考で考えるかは実は重大な岐路なのだが、そのことを意識できてる人が関係者の中にどのくらいいるだろうか。

 

野球は一例として挙げたが、現代人はデータや情報を基に垂直思考で発想することが組織的に行動する場合には当たり前なだけに、少なくとも個人レベルでは水平思考を意識したいものだ。