もう忘れた人も多いかもしれない出来事の続報が流れていた。
“湯換え年2回”老舗旅館「大丸別荘」運営会社など書類送検 公衆浴場法違反の疑い
公衆浴場法違反の疑いで書類送検されたのは、福岡県筑紫野市の老舗旅館「大丸別荘」の運営会社と亡くなった前の社長です。
やったことは間違いだったが、意識はコスト削減だったはず。
こんな事になると分かっていれば決してしなかったはず。
なぜブレーキは掛からなかったのか?
やってることは間違いとは言え、闇バイトの募集や応募に比べたら…、と思わないでもない。
これらに共通点があるとするなら、動機は心理的に切羽詰まったり追い込まれる事情を抱えているからであり、他の代替手段が思い付かないからでもあるだろう。
先日の首相を狙った手製爆弾事件にも共通してるかもしれない。
上記の記事の件では社長一人が悪者であり、遅まきながら良心の呵責も大きかったであろう、結局自殺した。
闇バイトを募集する側が知っているのは、世間にはとにかくお金が欲しくてしょうがない人が多数いるということで、それも夢を追求するというようなものではなくきちんと取り立てられる借金を抱えてという理由でだ。
だから応募する者を探すのに苦労しないし、応募する者だって誰も助けてくれないから最後の手段として手を出す者が少なくないはず。
後悔すべきは闇バイトに手を出したことではなく、返済の目処のない借金に手を出したことなどの最初の原因だ。
中にはやむを得ない事情もあるだろうが、大抵の始まりは思慮の浅さに起因してだ。
首相を狙った爆弾犯もさまざまな憶測にさらされている。
真の確信犯ならば後悔と無縁の生き方をしてるのだろうが、そうでなければきっと後悔するのだろうが、悲しいことに後悔は先に立たない。
だから、想像して早めにブレーキをかけるしかないのだが、ブレーキがどんなに進化してもブレーキのつもりでアクセルを踏む人が後を絶たない。
これも時代のせいだろうか?
いや、すべてブレーキとアクセルを踏み間違えた個人のせいにされるのだ、車の運転と違って人生のアクセルとブレーキは一目で分かるものとは限らない。
良いことが何もないと嘆く人は多いが、それは適切にブレーキを踏んでいるという証でもあるかもしれない。