航続距離に難があるとされるが排気ガスが出ないしガソリン車に比べてエネルギーコストも低いということで用途に関するミスマッチさえなければそれ以外にはデメリットなどなさそうなのがEVだと思っていたが、どうやら意外な弱点があるらしい。
それは車重で、そのことで立体駐車場が車重に耐えられないということが起きてるらしく、これはその記事。
EV車の特徴として瞬時にトルクが立ち上がるので加速はガソリン車より速いので軽快なイメージがあるが、実際には重いのだ。
そういう目で見ると次のニュースもEVが関係してるのかもしれない。
立体駐車場は地上4階建てで、地下1階まで崩れたということです。 現在、消防などがロボットやドローンを使って救出活動を行っています。崩落の原因など詳しいことはわかっていません。
ガソリン車に比べての弱点である航続距離を増やすために大型化する蓄電池が重量増を促進する要因でもあるので、日本車のように小型車であればともかくフルサイズSUVになると車重が4トンになるものもあるらしい。
結果としてタイヤの摩耗も早いらしく、高級車の高価なタイヤだと負担もバカにならないだろう。
EVの場合重量増は偏に蓄電池に由来するとするならば、設置位置の関係から低重心になるのでスポーツカーライクな走りが得意になるはずなので、低速から即座にトルクが立ち上がり、低重心化でハンドリングも良いとなれば走行フィーリングは好感されるはず。
車重の重さはEV車の運転者や所有者が直面する課題を超えて、基本設計が古い既存インフラにそんなつもりがないダメージを及ぼすことなのだ。
巡り巡って全ての人に影響する課題になり得るだろう。
個人的には車を運転するということがもはや楽しくないのでEVを含めて自分事としてはあまり興味はないが、社会にとってはという目線では発展して欲しいし、順調に発展してると思っていたが、指摘されることがなかった車重が思わぬネックになっているというのがとても面白い。
少し前まで自動車関連界隈での技術革新のテーマの一つがグラム単位の軽量化だったのと真逆のベクトルが働いているのが面白い。
このように、密かに進行する真逆のベクトルの存在を感じると世の中は動いているなと実感できる。