投資にリスクは付きものだが、自分が殺されるというリスクを想定してる人はどのくらいいるだろうか?
ドアを開けたら、包丁を持った見知らぬ男 家賃滞納・退去拒否した借り主は最悪の手段を選んだ 「副業時代」の予期せぬ悲劇、どう防ぐ?
管理会社や保証会社ならともかく、どうやってオーナーの住所を知ったのか。男は神奈川県警の調べに対し、こう話したという。「契約書や裁判記録に載っていた」
記事にはどういう対策をしてれば良かったのかについても書いてある。
(1)家賃督促などは、家賃保証会社や管理会社を活用し、入居者と直接交渉しない
(2)個人間での契約はせず法人化し、登記にはオーナーの自宅ではなく、レンタルオフィスなどの住所を記載し、契約書にも住所を残さない
(3)入居者と管理会社間の契約は電子契約でしてもらい、契約書にもオーナーの個人情報を出さない
この事件の犯人のように実行まで至るのは稀かもしれないが、犯人に生じた動機に共感を感じる予備軍は決して少なくはないはず。
投資を勧める声は大きく多い。
多くの人は投資のリスクは、シミュレーション通りに儲かるとは限らないことだと思ってるかもしれないが、そんなつもりがないところで生じている人間関係や利害関係も大きなリスクなのだ。
投資のための原資が全額自己資金でかつ全額失ったとしても生活基盤が揺らがないような人以外は、そんなはずじゃなかった、そんなつもりはなかった予備軍なのだ。
そして、自分を復讐のターゲットにするのが自分の身内や家族ということすらあり得るのだ。
ネット上には投資といえば自己への投資だという声も多い。
自分の知識や能力を高めるための投資、一見どこにも間違いや落とし穴がなさそうな気になる。
自己への投資の意欲が純粋に自分の内側から生まれるならばその気持ちに従うのはありだ。
しかし、誰かに持ちかけられてそれに乗ることは自己への投資ではなく依存の始まりで、悪い投資だ。
投資のリスクは得か損かだけではないということは知っておいて損はない。
リスクに関しては垂直思考は自然にするが、水平思考もお忘れなく。
人生では、ツキもツケも回ってくるものなのだから。
冒頭の記事では殺される側だったが、殺す側になることすらあり得るのだ。