ファストフードやファストファッションにはチープな没個性的なイメージがあるが、今や間違いのない選択ができることを意味するようになっている。
同じことは家具やインテリアにおけるIKEAやニトリにも当てはまるし、ホームセンターにも当てはまる。
さらに低価格帯で言うと100円ショップを含めた類似形態にも当てはまる。
安いことは大きな理由だろうが、それ以上に間違いないと思わせることに成功してることが大きい。
同様なことは、商品を問わずチェーン展開してる業種にも当てはりそうだ。
間違いのない選択とは、他人の目から見てツッコミどころが少ないと言う意味で、決して最良の選択が行われてるという意味ではない。
そもそも最良の選択を求めるということが世間から極端に減ってるような気がする。
ファスト〇〇という分野は決して本来はブランドではないが、間違いのなさがイメージとして定着するとブランドになる、リーズナブルさでは無敵になる。
高価格帯のブランド商品にも同じことが起きている。
高価格帯としては低いかもしれないが、日本ではスマホといえばiPhoneだが、その意味は限りなくiPhoneでありさえすれば良いという意味で、予算との兼ね合いは発生するがその範囲で重要なのはスペックや自分のこだわりではない場合が多い。
このiPhoneと同じことがブランド品の多くに起きているはず。
間違いのない選択とは、『どうしてそれを選んだのか』という問いに『好きだったから』の一言で返せるし、それに対してさらなるツッコミはあまり受けないから。
ただブランド品に関しては、予算のレベルがまるで違うがメンタリティに関してはファスト〇〇を選択する場合とほぼ同じはず。
メンタリティに大きな差はないので、高価なブランド品をありがたがる層とファスト〇〇を愛する層は実は価値観は似ている。
他人の目から見て間違いなさそうなものを自分の資力に応じて選んでいるだけで、選ぶ際の基準も他人から無用なツッコミを受けなさそうなものを選んでいるだけだ。
世の中は、間違いのないものを選びたい人で溢れているのだ。