ドラマで話題の『地面師たち』の原作を電子書籍で購入し読んだ。
この本は2019年に出た本で、電子書籍化されたのは2022年。
久しぶりに読んでいて内容にグイグイ引き込まれる醍醐味を味わえた。
実際の事件がモチーフだが描きかたが巧みで、デジタルやIT は駆使されてるはずだがその描写はほぼ無く、あくまでも人間が主人公で描きかたが巧みなのでどの登場人物にもどのシーンにも無駄を感じることなくなく最初から最後までワクワクしながら読めた。
著者の新庄耕さんが取材で『地面師たち』を書き上げるに当たってどのような点を意識してたかを次のように語っていた。
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詐欺をくわだてた容疑者の素性やその手口に興味をおぼえたんです。なぜ彼らはここまでして人を騙すのか。彼らに騙されてしまった被害者の心理にも、それと同じくらい思うものがあった。彼らは、どうして騙されてしまったのだろう。その背景を考えていくことで、自然に騙す側と騙される側の人物造形ができていったような気がします。
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さらにこうも語っていた。
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最初は「オーシャンズ11」とか「スティング」とか、陽気で痛快な犯罪者集団を思い描いたんですが、この時代、そういうのはあまり求められていないと思いました。じゃあ、何か犯罪に至る理由をつけようと。それで暗めな背景を足して、読者の方が感情移入できるような感じにしたつもりです。
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引用した記事
http://seidoku.shueisha.co.jp/2001/read03.html
最近おもしろい本が無いなとお嘆きの方にはお薦めしたい。
『地面師たち』には最近続編が出ている『地面師たちファイナルベッツ』だ。
早速電子書籍で購入した。
今日の夜から明日に掛けて楽しみたい。