症状に対して病名が命名されると病気が誕生する。
病名が誕生し多少の認知が進むと病名を掲げ症状を訴える患者がワラワラと湧いてくる。
そういう患者に対して俄然張り切るのが製薬業界。
卵が先か鶏が先かの世界観。
一方、心の領域の現象に症状名を命名することで張り切る界隈がある。
張り切ると言うよりも活性化すると言った方が似合う。
今年の春頃聞いたことを覚えているが今なお現在進行形の症状がある。
~~~以下引用~~~
セイコー時間白書2024が実施した「日常における時間の使い方」の調査では、現代人の約6割がタイムパフォーマンス、いわゆるタイパを意識して行動していることが明らかになっている。タイパを重視する時間は、掃除、料理、洗濯といった家事全般が上位に挙げられ、どれも風呂や食事に関係するものであった。この結果をみると、面倒なことはなるべく避けたい「●●キャンセル界隈」は、Z世代に限らずあらゆる世代で共通しているといえそうだ。(フリーライター・井原亘)
~~~引用ここまで~~~
風呂キャンセル界隈に関しては、「風呂に入る気力がないほど精神的に疲れている界隈」という指摘もある。
Wikipediaによると『◯◯界隈』という表現は2018年頃から使われ始め、第三者が使うというよりも該当当事者が自称するものとして始まったらしい。
現在ではさまざまな◯◯界隈があり、それらは若者に限ってるわけではない。
時代の空気感が反映してるのは間違いないだろう。
空気と言えばこれまでは『空気を読む』の空気だったが、空気を読むことができない、あるいは空気を読みたくない層が新しいコミュニティとして『界隈』を形成してるようにも感じる。
今の日本ではさまざまな界隈が増えかつ広がるように感じられる。
きっと人それぞれに独自の空気との関わりに四苦八苦しながら生きてるのだろう。