自動車業界におけるEVは失速気味だが、自転車業界における電動アシストは好調だ。
しかし電動アシスト自転車は、EVに例えるよりも本当はハイブリッド車の方が相応しいと言えそうだと気付くと、異なるものの組み合わせるという意味でのハイブリッドは転換期に転換をスムーズにシームレスに展開するためには有効な気がする。
電動アシスト自転車を購入する人は、アシスト無しの自転車からの乗り換えをする人よりも、それまでは車やスクーターを使っていた人が価値を認めたことによって市場が広がっているとすれば、従来の評価を変える必要がある。
コロナ禍で世界的な自転車ブームが起きた際は、広い意味での健康ブームに乗ってのものだったが、コロナ禍が去ると自転車業界の中でもスポーツ寄りの展開をしていたところは軒並み苦境に転じ始めた。
しかし電動アシスト自転車は好調なのだ、日本では販売数は横這いだが単価の向上で伸び、世界的には台数も単価も伸びていて異業種からの参入も活発だ。
電動アシストというハイブリッド分野が自転車に登場し定着したことで自転車と自動二輪車と乗用車の三つの分野の中間の境界が曖昧だった分野が市場として顕在化したのだ。
自転車業界発のアイデアだったために自転車業界に属するものになっているが新分野なのだ。
ChatGPTによると、ハイブリッドはラテン語に由来する英語で原義は生物的な『混血や交配』だが19世紀以降は多様な『物理的文化的な混合』を意味するようになったらしい。
日本人にとってはハイブリッドという単語はほぼ自動車に関してしか使ってないかもしれないが、発想やアイデアを得たい場合には『物理的文化的な混合』を探してる人は多いはず。
アイデアを形にしたい人には直接は関係しそうにない異文化に接することも必要になりそうだ。