違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

『虎穴に入らずんば虎子を得ず』vs『君子危うきに近寄らず』

最初見た時はなんとも思わない記事だったが徐々にじわじわ沁みてきた。

 

 

ソフトバンク育成1位の日本学園・古川が入団辞退「決心がつかず…」

 

この記事に寄せられたコメントの中で多いのが『四軍まであるソフトバンクで育成で採用されてもチャンスはほとんど無さそうだから賢明な判断』というニュアンスのもの。

 

チャンスをどう捉えるかという解釈の世界だなと感じた。

 

最近はほとんど聞かないが昔はよく聞いた気がする諺が思い出された。

 

虎穴に入らずんば虎子を得ず

 

 

まあ一言で言うと『リスクを取れ!』とでもなるだろうか。

 

しかし、現代では『リスクを取れ』と言われたら頭に思い浮かぶのが闇バイトへの応募やブラック体質の人や企業と接点を持つことと解釈する人が多そうに感じられる。

 

 

だからだろうが、リスクは避けるものだと思う人がメジャー派になっている、諺で言うなら君子危うきに近づかずだ。

 

 

ここで言う君子が闇バイトの黒幕に思えてくる。

 

自らは実行せず指示するだけ、一攫千金という虎子を得ようとしたがる者を調達し使い捨てにし、虎子は黒幕に渡ってしまうという構図。

 

現代の真っ当だとされるビジネスの多くにもこの構図は当てはまる。

 

 

時代はますます君子危うきに近寄らずになっていて、虎穴に入らずんば虎子を得ずと考えることがチャンスにはほど遠いただのリスクになっている。

 

クワバラクワバラ