ビジネス的な成功は大きく二極化している。
二極化してるということは、圧倒的な大多数を占める中間分野があるので全体としては三種類が存在することになる。
他の追随を許さない独占的なプラットフォームを構築するか、誰も目を付けてない隙間分野を見つけるかが両端にある。
ただし良い隙間分野を見つけたとしても、あっという間に野心を持った大勢が集まるようになるので、そうなる前に次の隙間を見つける必要がある。
そういう意味では隙間を見つけるセンスやアンテナが研ぎ澄まされてることが必要になる。
この二極化した世界の中間が模倣の世界で圧倒的大多数。
今日のテーマは隙間だ。
隙間だから誰も注目しないし、その分野を表現するワードも与えられてない。
症状はあるが病名が与えられてない、そういうことに似ている。
現象は起きているのにその現象が認知されてないとも言えるし、認知することが避けられていた分野とも言える。
過去を振り返ると、オタクやサブカルと呼ばれた分野や最近ではLGBTQと呼ばれるような分野。
隙間とは言えそれなりの総数に達すれば市場が成立する。
総数はそれなりでも実際に居住してるのは全国各地となると大都会以外はリアル店舗ではカバーしきれない。
年に一度か二度のビッグイベントを仕掛けて全国から大規模に集客を図るか、通販的な小さな分散市場かに分かれる。
このように考えると、小さな隙間市場も二極化してることが感じられる。
お笑い芸人になりたい、アイドルになりたい、に代表される『〇〇になりたい』は、ほぼオタクやサブカルに対するテンプレート的評価が当てはまる。
共通してるのは、『好きなことだけをやって生きていきたい』だ。
しかし、好きなことだけをやっていても辛くなるのは、そもそも生きることが大変だからだ。
何をやっても大した違いはないのだトータルで見ると。
昭和の頃は『好きなことを仕事にしてはいけない』と言われていたが、現代ではほぼ無意味な表現になっているはず。
サブカルの人と呼ばれているミュージシャンの大槻ケンヂさんは『何かを明確に「できる人」はサブカルにならないですよ』と言っている。
『できない人』がするのが自分探しだが、探すべきは自分のフィールドになり得る隙間探しのノウハウだ。
見つけた隙間がたった一つしかないと失ったり奪われることがあるので汎用性のある隙間探しのノウハウを見つけることだ。
とは言ってもそれなりの期間生きていれば探すまでもなくもうすでに持っていてもおかしくはない。
しかし、持っていることに気付いてないということはある。
探し物は案外身近にあるのが常なのだ。