材料他の全ての経費が上がっているのにそれを十分に販売価格に転嫁できないということで次のような記事が出ていた。
洋菓子店から「クリスマスケーキやめたい」の声も…イチゴ1パック2000円超!?止まらない材料費高騰で利益率は低下
あれはいつ頃の話だったのだろうかと思い出す話がある、クリスマスケーキに関してだ。
街のケーキ屋さんは年間を通じてコンスタントに売れるわけではない、大きな需要は誕生日とクリスマスで特にクリスマス需要で1年の利益の半分を上げているなどと聞いたことがある。
子供にとっては誕生日やクリスマスに食べるケーキは幸せの象徴だったはず。
ケーキ自体も美味しいが、それ以上にケーキを囲む幸せの印象がパティシエになりたいという動機だった人は少なくないはず。
儲からないとぼやきながら作られるケーキを、ケーキの値段がどんどん高くなるとぼやく消費者、そんな事情を知らなければ子供は楽しめるかもしれないが、そんな空気は子供にも伝わるはず。
そんなことを考えていると、幸せな家庭や幸せな人には手作りケーキが似合うような気がする。
上手であったり贅沢である必要なんかない。
自分で作った、一緒に作った、そういうことに価値があるのだ。
今や月並みな表現になったがプライスレスとはそういうことだろう。
幸せになりたければプライスレスな価値に気付くことだ。
世間の多くはプライスレスのことをコスパの良さや採算度外視と思い込んでる人の方が多そうだが、果たしてそういう人は幸せだろうか?