違う見方

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自己啓発には近づくな!

『自己啓発』というジャンルはアメリカと日本でだけ受け入れられてるジャンルだと知った。

 

自己啓発と呼ばれるジャンルに対するイメージは多くの日本人が自分なりに何となく持っているはず。

 

では、自己啓発という概念の対義や対をなす考えは何かと問われると案外ピンと来にくい。

 

そこでChatGPTに聞いたら次のように答えてくれた。

 

箇条書きで記すと、

 

1.現状維持

 

2.他者依存

 

3.自己否定

 

4.無為自然(老荘思想の観点)

 

5.社会全体への貢献重視(利他主義)

 

6.宿命論

 

 

それぞれに説明は付いているが項目で示すと以上のようなものが挙げられていた。

 

 

1.の現状維持を見てヨーロッパ的な考えとして根強いオリジナル重視を思い出した。

 

あるFerrariの大御所の日本人から直接聞いた話を思い出した、20年前くらいの話だが、Ferrariを改造したりチューニングするというマーケットが存在するのは日本とドイツだけで、それ以外の国ではいかなる理由であってもオリジナルに手を加えることは価値を損ねるという価値観が強い、という話。

 

 

オリジナルを大切にするという概念は伝統や歴史を重視するとも言えるが、元の状態から変化させることを嫌うとも言えそうだ。

 

つまり、自己啓発の対義には『変化させたくない』がありそうだ。

 

『変化したくない』よりも『変化させたくない』がより強いように感じる。

 

ただし、オリジナル重視の価値観の延長線上には『自分だけのオリジナル』も存在しうるという矛盾めいた領域もある。

 

 

そのように考えると、自己啓発とは『変化したくてしょうがない』という感情がベースにあると感じられる。

 

『変化したくてしょうがない』は『変化させたくてしょうがない』でもある。

 

日本人が改良や改善が好きで、アメリカ人がイノベーションが好きなことに納得できると同時に、改良や改善が得意な日本人にはイノベーションは苦手で、アメリカ人はその逆の傾向が強いのかもしれない。

 

 

日本人が自己啓発に惹かれるのは変化したいし変化させたいと望むからだろうが、そうなる理由は満足できないことや不満なことが多いからでもあるのだろう。

 

 

自己啓発に関する本や情報の発信者とそれに惹かれて集まる人の間にはものすごいギャップがありそうで興味深い。

 

 

自己啓発に惹かれる人は決して幸せになれない気がしてくると同時に自己啓発本の著者が次々と自己啓発本を出すのは読者を幸せにさせないことが目的なのだろうと思えてくる。

 

 

自己啓発には近づくな!