前回自己啓発はもう終わりだという話を書いた。
今日こんなニュースを見た。
「経営のプロ」コンサルの倒産が過去最多 顧客ニーズの高度化と求められる専門性、淘汰が加速
記事の中には次のような文があった。
コンサル業界は1人でも少ない開業資金でスタートでき、参入障壁が低い。だが、参入が容易でも、コロナ禍を経て改めて実績や特色が重視され、玉石混交のコンサル業界では淘汰が加速している。
そういえばいつの頃からか、振り返ると90年代後半のPC普及期と重なるような気がするが、提案やプレゼンによる説得が営業の中心になり始めた頃から自らをコンサル営業と名乗る人が増えた。
私もそんなことを名乗っていたことがあるし、人からそのように呼ばれたこともある。
自己啓発というジャンルがターゲットにしていたのはそんな人達だろう。
そして、これまたいつの頃からかコンサル的な存在はYouTubeをやるようになっていた。
以下はネットの拾い絵だが何となくニュアンスは伝わるだろう。
冒頭の記事や以下に記述した一連の流れは、コンサルしたり啓発したりはするが、上手くいくかどうかはあなたの自己責任であり努力の問題ですよと突き放すことで成り立っていた業界が明確に衰退し始めているのだ、と思わせる。
人が価値観を転じるのはそう簡単ではないので需要が一気になくなるわけではないかもしれない。
だからもうしばらくは惰性で続く面はあるだろうがもはや推進力は失われている。
大事なことは今後はどこに向かうかだ。
そのためにも自己啓発やコンサルを必要とした背後にある価値観を理解し、その上でその価値観とは相容れない価値観を持つことだ。
他人がどう思うかではなく、自分がどう思うかが大事になる。