人や組織が成功や成長を望む時、そこには必ずマインドセットがある。
マインドセットとは要は気の持ちようを意味するのだが、日本語としては価値観とでもなるだろうか、じゃあどんな価値観かというと自己啓発的なものだ。
具体的には、『目標を設定しろ』『努力しろ』の類だ。
大事なことは、マインドセットは直線的なものを描きがちという点だ。
もっと言うと、自分に都合が良いようにイメージを描きがちになる。
成功や成長の理想は右肩上がりの直線だから。
それが良いか悪いかはともかく、それでは通用しないことには目を向けなくなるようになるのがマインドセットに取り憑かれた人の特徴だ。
マインドセットは信念とも言えるが、限りなく洗脳されてる状態でもある。
マインドセットに取り憑かれると思考も直線的になる、つまり自分に都合が良いことは全肯定で都合が悪いことは全否定。
トランプ大統領やその取り巻きの振る舞いや発言を見ていると、現在のアメリカを動かすのはマインドセット脳だと感じる、その度合いは前回のトランプ時代を大きく超えてるように感じるのは、前回に比べて恨みや怒りの感情がさらに増幅されているのだろうと思ってしまう。
強烈なマインドセットはより一層ベクトルの一直線化を加速させるが、その裏で蔑ろにされるのが一直線とは相容れない流れや循環によって成り立っている営みや現象だとすると長続きはできるわけない。
現代は『終わりの始まり』であり『始まりの始まり』でもありそうだ。