違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

『持つ』より惹かれる『身軽さ』

多ければ多いほど良いと感じるのが資産や財産。

 

しかし、資産や財産が増えるほど意図せず重くなるものがある、直接的には各種の税負担や取り巻く人間関係や社会属性の中での各種の負担増など。

 

上昇局面ではまったく負担感はなくても、上昇が鈍化した途端に負担感は生じ、下落局面ではなんの罰を受けてるのかとすら思うかもしれない。

 

資産や財産だと思い込んでるものの中には、その価値よりも維持するコストの負担感が大きいものもあるし、換金流動性が低ければ評価通りの取引結果には程遠くなる。

 

多ければ多いほど良いと勘違いされやすいものには筋肉もある。

 

しかし、筋肉を発達させ維持するための食事やトレーニングがほどほどのレベルを超えると健康すら損ない始めるのは知られた話。

 

何れにしても誰でもが同じように感じるわけではなく個人差がとても大きいのだが、世間一般では多ければ多いほど良いと捉えられがちなものは多い。

 

 

所有を減らす断捨離が認知されたのは今から15年ほど前から。

 

その頃から、自分にとってはもはや価値が無いものを所有することに負担感やストレスを感じる人が増えたはず。

 

人生には、所有したり負担することにやる気や意義を感じる時期があるが、ある日突然反対側の価値観に目覚めることは少なくない。

 

所有したり負担したりに疲れた人は身軽さに目覚める。

 

身軽さとは、何かに依存してる際に感じる束縛感から解放されることに似てるかもしれない。

 

背負い込んだ重みや負担感が充実と一体化してる時にはポジティブに捉えられることが、ひとたび重圧に感じるとネガティブなだけになり、そこから解放されたくなるだろう。

 

 

世の中が混沌の方向に向かおうとしてる局面では身軽な方が心は安らぐような気がする。

 

 

物価が上がる現在の局面では、多ければ多いほど良いと思う人は多いかもしれないが、個人的にはなぜかそうは思えない。